学童保育とは?料金の相場とおやつ代・減免の仕組みについて
学童学童保育とはどんな場所で、料金は毎月どのくらいかかるのかは、入所を考え始めた家庭がまず知りたいことの一つです。
保育園のころの保育料と比べてどう変わるのか、夏休みには追加の支払いがあるのかなど、家計に関わる点は事前に確かめておきたいところです。
同じ放課後の預け先でも、市町村が関わるものと民間が独自に運営するものとでは、支払う金額に大きな差が出ます。
学童保育とは何かを押さえたうえで、料金の相場、別にかかる費用、減免の仕組み、民間学童との違い、比べ方のポイントまで順に確認していきます。
学童保育とは?
学童保育とは、保護者が仕事などで昼間家にいない小学生が放課後や長期休みを過ごす生活の場で、料金は市町村や施設ごとに決められており、全国では月4,000円から6,000円未満のクラブが最も多くなっています。
学童保育の料金は、全国で決まった金額があるわけではありません。
まずは学童保育の役割を確認したうえで、全国の料金の分布を見ていきます。
学童保育の役割
学童保育は、児童福祉法にもとづく事業で、正式には「放課後児童健全育成事業」と呼ばれ、事業を行う場所は「放課後児童クラブ」と呼ばれています。
学校が終わってから保護者が帰るまでの間、子どもが宿題をしたり、おやつを食べたり、遊んだりしながら過ごす、家庭の代わりとなる生活の場です。
資格を持った放課後児童支援員などが子どもを見守り、子どもの出欠や体調の確認、保護者への連絡なども行います。
利用できるのは、小学1年生から6年生までの子どものうち、保護者が仕事などで昼間家にいない子どもで、具体的な条件は市町村が定めています。
平日は授業が終わってから夕方まで、夏休みなどの長期休みは朝から夕方まで子どもを預かります。
月額利用料の分布
こども家庭庁の令和7年5月1日時点の調査では、利用料を徴収している全国25,296か所の放課後児童クラブの月額利用料は、次のように分かれています。
| 月額利用料 | クラブ数 | 割合 |
|---|---|---|
| 2,000円未満 | 292か所 | 1.2% |
| 2,000円〜4,000円未満 | 4,381か所 | 17.3% |
| 4,000円〜6,000円未満 | 6,615か所 | 26.2% |
| 6,000円〜8,000円未満 | 5,048か所 | 20.0% |
| 8,000円〜10,000円未満 | 4,054か所 | 16.0% |
| 10,000円〜12,000円未満 | 2,136か所 | 8.4% |
| 12,000円〜14,000円未満 | 965か所 | 3.8% |
| 14,000円〜20,000円未満 | 918か所 | 3.5% |
| 20,000円以上 | 382か所 | 1.5% |
| おやつ代等のみ徴収 | 505か所 | 2.0% |
最も多いのは月4,000円から6,000円未満で26.2%、次いで6,000円から8,000円未満が20.0%となっています。
10,000円未満のクラブを合わせると約8割となり、多くのクラブの月額利用料は1万円を下回っています。
一方で、月額2万円以上のクラブも1.5%あり、同じ学童保育でも料金には大きな幅があります。
平成29年の調査では、最も多い区分は同じく月4,000円から6,000円未満で28.1%でしたが、8,000円以上のクラブの割合は令和7年の調査のほうが大きくなっています。
料金が自治体によって違う理由
学童保育の料金は、市町村や運営する事業者が、運営にかかる費用や国・市町村の補助などをもとに決めています。
運営にかかる費用のうち、国や市町村の補助でまかなう部分と、保護者の利用料でまかなう部分の割合は地域によって異なり、それが利用料の差につながります。
同じ都道府県の中でも市町村によって料金が異なることがあるため、住んでいる市町村の案内で確認することが大切です。
このように、学童保育とは、保護者が仕事などで昼間家にいない小学生が放課後や長期休みを過ごす生活の場で、料金は市町村や施設ごとに決められており、全国では月4,000円から6,000円未満のクラブが最も多くなっています。
次は、学童保育の料金に含まれるものと別にかかるものを確認します。
学童保育の料金に含まれるもの・別にかかるもの
学童保育の料金には、月々の利用料のほかに、おやつ代や延長料金、夏休みの料金、保険料などがかかる場合があり、何が含まれているかは市町村や施設によって異なります。
月額の利用料だけを見て比べると、実際に支払う金額との間に差が出ることがあります。
利用料に含まれるものと、別に支払うものを分けて確認しておきます。
おやつ代
学童保育では、子どもに毎日おやつを提供しているため、おやつ代がかかります。
おやつ代を利用料に含めているところもあれば、利用料とは別に集めているところもあります。
たとえば東京都目黒区の令和8年度の学童保育クラブ夏休み短期利用は月額8,000円で、おやつ代が含まれているとされています。
北海道苫小牧市の令和8年度の夏休み利用では、月額3,500円の中におやつ代相当額1,000円が含まれていると示されています。
延長料金と夏休みの料金
通常の終了時刻より遅くまで預ける延長を利用する場合は、追加の料金がかかることがあります。
目黒区の夏休み短期利用では、延長保育を利用する場合は月額9,000円と、通常より1,000円高く設定されています。
岐阜県岐阜市の令和7年度の夏休みのみの利用では、午後5時までの利用が期間定額15,000円、午後6時までの利用が期間定額18,000円とされています。
夏休みは朝から夕方まで預けるため、通年で利用している場合も、長期休暇の期間だけ料金が上がる学童保育があります。
保険料などの実費
学童保育では、子どものけがに備えて、傷害保険への加入を求められることがあります。
苫小牧市の夏休み利用の案内では、令和8年度に未加入の場合、年度ごとに傷害保険料800円が別途必要とされています。
このほか、行事やイベントの材料費、教材費などを実費として集める学童保育もあります。
利用した日数に応じた日割りの計算をしない学童保育もあり、苫小牧市の夏休み利用では日割りはなく、7月と8月の両方を利用する場合は2か月分がかかるとされています。
このように、学童保育の料金には、月々の利用料のほかに、おやつ代や延長料金、夏休みの料金、保険料などがかかる場合があり、何が含まれているかは市町村や施設によって異なります。
次は、学童保育の料金の減免を確認します。
学童保育の料金の減免
学童保育の料金は、利用料を徴収している全国のクラブの約9割で減免が行われており、生活保護を受けている世帯や、きょうだいで利用している世帯などが主な対象になっています。
学童保育の料金は、家庭の状況によって安くなったり、かからなくなったりする場合があります。
減免を受けるには申請が必要なことが多いため、対象になるかどうかを確認しておくことが大切です。
約9割のクラブが減免を実施
こども家庭庁の令和7年5月1日時点の調査では、利用料を徴収している全国25,296か所のクラブのうち、89.2%が利用料の減免を行っています。
平成29年の調査では、利用料を徴収しているクラブのうち減免を行っていたのは82.1%で、減免を行うクラブの割合は増えています。
岐阜市の夏休みのみの利用の案内でも、家庭の収入状況によっては免除や減額があるとされています。
減免の主な対象
令和7年の調査では、減免の対象として、生活保護を受けている世帯が76.4%、きょうだいで利用している世帯が65.6%のクラブで挙げられています。
これ以外にどのような世帯を減免の対象とするかは、市町村によって異なります。
減免の対象や割合は市町村ごとに異なるため、申込みの際に案内を確認し、必要な書類をそろえて申請します。
きょうだいで同じ学童保育に通わせる予定がある家庭は、きょうだい利用の減免がどのような内容かを、申込みの前に確認しておくと安心です。
このように、学童保育の料金は、利用料を徴収している全国のクラブの約9割で減免が行われており、生活保護を受けている世帯や、きょうだいで利用している世帯などが主な対象になっています。
次は、民間学童の料金を確認します。
民間学童の料金
民間学童の料金は、公営の学童保育より高く、預かりの内容によって1か月で数万円から10万円を超えることもあり、その分、送迎や遅い時間までの預かり、習い事のようなプログラムなどのサービスが用意されています。
民間学童は、企業などが独自に運営しており、料金も運営者が自由に決めています。
公営の学童保育と同じ感覚で考えると、金額の差に驚くことがあるため、目安を知っておくことが大切です。
民間学童の料金の目安
ファイナンシャルフィールドの記事では、民間学童の夏休み期間中の全国的な相場として、次の金額が紹介されています。
| 民間学童の種類 | 夏休み期間中の月額の目安 |
|---|---|
| 預かり中心型(遊び・自由時間が中心) | 4万5,000円〜7万円 |
| 学習支援付き | 5万円〜10万円 |
| 英語・プログラミングなどの専門教育付き | 8万円〜15万円 |
同じ記事では、都内の民間学童の一例として、夏休み期間の月額利用料が8万円以上になる場合があることも紹介されています。
公営と民間で料金に差が出る理由
公営の学童保育は、国や市町村の補助を受けて運営されているため、保護者が支払う利用料が低く抑えられています。
民間学童は、運営にかかる費用の多くを利用料でまかなうため、料金が高くなります。
民間学童の中には、学校や自宅までの送迎、夕食の提供、遅い時間までの預かり、英語や学習のプログラムなど、公営の学童保育にはないサービスを用意しているところがあります。
保護者の就労を利用の条件としていない民間学童もあり、公営の学童保育に入れなかった家庭の受け皿にもなっています。
このように、民間学童の料金は、公営の学童保育より高く、預かりの内容によって1か月で数万円から10万円を超えることもあり、その分、送迎や遅い時間までの預かり、習い事のようなプログラムなどのサービスが用意されています。
次は、学童保育の料金を比べるときのポイントを確認します。
学童保育の料金を比べるときのポイント
学童保育の料金を比べるときは、月額の利用料だけでなく、長期休暇や延長、実費を含めた年間の金額で比べ、料金に見合うサービスの中身があるかどうかもあわせて確認することが大切です。
学童保育の料金は、毎月の金額が安くても、追加の費用を合わせると差が縮まることがあります。
家庭の働き方に合った学童保育を選ぶために、比べるときのポイントを整理しておきます。
月額ではなく年間で比べる
学童保育の料金を比べるときは、月額の利用料に12か月をかけるだけでなく、夏休みなどの長期休暇の料金、延長料金、おやつ代、保険料などを含めた年間の金額で考えます。
延長を毎日利用するのか、必要な日だけ利用するのかによっても、年間の金額は大きく変わります。
減免の対象になる場合は、減免を受けたあとの金額で比べることも忘れないようにします。
民間学童を週に数日だけ利用し、残りの日を公営の学童保育やほかの預け先で過ごすといった組み合わせ方をすれば、年間の費用を抑えながら必要なサービスを受けることもできます。
長期休暇だけ民間学童を利用する場合も、月額の目安に利用する月数をかけて、年間でどのくらいの負担になるかを計算しておきます。
料金だけでなくサービスの中身を確認する
同じくらいの料金でも、開所時間、送迎の有無、長期休暇の昼食、子どもの過ごし方などは学童保育ごとに異なります。
料金が安くても、終了時刻が仕事の終わる時間に合わなければ、別にファミリー・サポート・センターなどの費用がかかることもあります。
見学の際には、料金表に書かれていない費用がないか、長期休暇の昼食はお弁当の持参か提供かなども、あわせて確認しておくと安心です。
保護者が仕事中に子どもの様子を知る方法があるかどうかも、確認しておきたい点の一つです。
LINE入退クラウドは、子どもがQRコードやICカードをかざすだけで、施設に着いた時刻と出た時刻を保護者のLINEに自動で通知する入退室管理システムで、学童保育や塾、習い事の教室で利用できます。
入退室の通知を導入している学童保育であれば、保護者が仕事中でも、子どもが着いたことと帰路についたことをその場で確認できます。
このように、学童保育の料金を比べるときは、月額の利用料だけでなく、長期休暇や延長、実費を含めた年間の金額で比べ、料金に見合うサービスの中身があるかどうかもあわせて確認することが大切です。

