学童保育とは?簡単にわかる仕組みと利用の流れについて

学童

学童保育とは何かを簡単に知りたいと思って調べても、制度の名前や運営の形がいくつも出てきて、かえってわかりにくくなることがあります。

入学を控えた時期になると、周りの家庭の話や自治体の案内で初めてこの言葉を目にするという保護者もいます。

まずは全体の仕組みをつかんでおくと、申込みの準備やほかの預け先との比較がしやすくなります。

学童保育とは何か、種類、過ごし方、似た施設との違い、利用の流れまで、要点を簡単に確認していきます。

学童保育とは?

学童保育とは、簡単に言うと、保護者が仕事などで昼間家にいない小学生が、放課後や夏休みなどの長期休みを過ごす「生活の場」のことです。

学校が終わってから保護者が帰るまでの間、子どもが家で一人にならないよう、大人の見守りのもとで過ごせる場所として利用されています。

勉強を教える塾とは異なり、遊びや宿題、おやつなど、家庭の代わりとなる放課後の生活を送る場所です。

学童保育の要点を表で見る

学童保育の主な特徴を表にまとめると、次のとおりです。

項目 内容
対象 小学1年生から6年生までで、保護者が仕事などで昼間家にいない子ども
場所 小学校の余裕教室や敷地内の専用施設、児童館など(小学校内が全国の51.2%)
時間 授業がある日は1日3時間以上、休みの日は1日8時間以上が原則
職員 資格を持った放課後児童支援員などが子どもを見守る
申込み先 市町村の担当課や運営している事業者

平日の終了時刻は、18時31分から19時までのクラブが全国の54.9%で最も多くなっています。

利用できる条件や料金、開所時間の細かな決まりは、市町村や施設ごとに異なります。

正式名称は放課後児童クラブ

学童保育は、児童福祉法にもとづく事業で、正式には「放課後児童健全育成事業」と呼ばれ、事業を行う場所は「放課後児童クラブ」と呼ばれています。

地域によって「学童クラブ」「児童クラブ」「育成室」など呼び方はさまざまですが、いずれも同じ学童保育のことです。

日常の会話では、さらに短く「学童」と呼ばれることがほとんどです。

このように、学童保育とは、簡単に言うと、保護者が仕事などで昼間家にいない小学生が、放課後や夏休みなどの長期休みを過ごす「生活の場」のことです。

次は、学童保育の種類を簡単に確認します。

学童保育の種類を簡単に

学童保育の種類は、簡単に分けると、市町村が作って運営する「公立公営」、市町村が作って民間が運営する「公立民営」、民間が作って運営する「民立民営」の3つで、全国では公立民営が半数を占めています。

どの種類の学童保育かによって、料金や開所時間、過ごし方が変わることがあります。

申込みの前に、通う予定の学童保育がどの種類にあたるのかを知っておくと、比較がしやすくなります。

公立公営・公立民営・民立民営

こども家庭庁の調査では、令和7年5月1日時点の全国25,928か所の放課後児童クラブの内訳は次のとおりです。

種類 内容 割合
公立公営 市町村が作り、市町村が運営する 22.4%
公立民営 市町村が作り、社会福祉法人やNPO法人、株式会社などが運営する 52.2%
民立民営 民間が作り、民間が運営する 25.4%

公立民営の運営者を見ると、株式会社が16.6%、社会福祉法人が12.1%、運営委員会・保護者会が9.1%などとなっており、さまざまな団体が運営に関わっています。

民間学童の特徴

民間学童は、企業などが独自に運営する学童保育で、料金や時間、プログラムを運営者が自由に決めています。

公営の学童保育より遅い時間まで預かるところや、送迎や夕食の提供、英語やプログラミングなどの習い事のような活動を行うところもあります。

その分、料金は公営の学童保育より高くなる傾向があるため、必要なサービスと料金を比べて選ぶことが大切です。

民間学童は運営者ごとに利用の条件を決めているため、保護者の就労を条件としていないところもあり、公営の学童保育に入れなかった家庭の受け皿にもなっています。

このように、学童保育の種類は、簡単に分けると、市町村が作って運営する「公立公営」、市町村が作って民間が運営する「公立民営」、民間が作って運営する「民立民営」の3つで、全国では公立民営が半数を占めています。

次は、学童保育での過ごし方を簡単に確認します。

学童保育での過ごし方を簡単に

学童保育での過ごし方は、簡単に言うと、学校から来たら宿題をして、おやつを食べ、遊んで、保護者のお迎えや決められた時間に帰るという、家庭の放課後に近い流れです。

学童保育は、子どもが安心して過ごせる生活の場として、毎日ある程度決まった流れで1日が進みます。

平日と長期休みでは、過ごす時間の長さが大きく変わります。

平日と長期休みの1日

平日は、授業が終わった子どもが学童保育に到着し、宿題の時間、おやつの時間、外遊びや室内遊びの時間を過ごしたあと、順番に帰っていきます。

夏休みなどの長期休みは、朝から夕方まで学童保育で過ごし、午前中は宿題や学習、昼食をはさんで午後は遊びやイベントの時間という流れが一般的です。

長期休みの開所時刻は、全国のクラブの61.1%が8時台、36.8%が7時台となっています。

宿題の時間には、職員が答えを教えるのではなく、子どもが自分で取り組めるように見守るのが基本です。

1年生から6年生までの子どもが一緒に過ごすため、高学年が低学年の面倒を見たり、学年をこえて一緒に遊んだりする場面も多くあります。

学童保育でしてくれること

国の「放課後児童クラブ運営指針」では、学童保育の職員が行う育成支援の内容として、次のようなことが示されています。

  • 子どもの出欠席と心身の状態を把握して、適切に援助する
  • 基本的な生活習慣を身につけられるようにする
  • 発達段階に応じた主体的な遊びや生活ができるようにする
  • 栄養面や活力面から必要とされるおやつを適切に提供する
  • 安全に安心して過ごせるように環境を整え、緊急時に適切に対応する
  • 子どもの様子を日常的に保護者に伝え、家庭と連携する

連絡なく来ない子どもがいる場合には、速やかに状況を確認して対応することも求められています。

このように、学童保育での過ごし方は、簡単に言うと、学校から来たら宿題をして、おやつを食べ、遊んで、保護者のお迎えや決められた時間に帰るという、家庭の放課後に近い流れです。

次は、学童保育と似た施設との違いを簡単に確認します。

学童保育と似た施設との違いを簡単に

学童保育と似た施設との違いは、簡単に言うと、学童保育が共働き家庭などの小学生の放課後の生活の場であるのに対し、放課後子ども教室や児童館はすべての子どもが利用でき、放課後等デイサービスは障害のある子どもなどへの支援を行う場所だという点です。

放課後の子どもの居場所には、学童保育のほかにもいくつかの種類があります。

名前が似ているものもあるため、違いを知っておくと、家庭に合った居場所を選びやすくなります。

放課後子ども教室・児童館・放課後等デイサービスとの違い

主な違いを表にまとめると、次のとおりです。

施設 対象 主な内容
学童保育(放課後児童クラブ) 保護者が仕事などで昼間家にいない小学生 放課後や長期休みの生活の場
放課後子ども教室 すべての小学生 地域の人の協力による学習や体験活動
児童館 地域の子ども 自由に来館して遊べる場所
放課後等デイサービス 障害のある子どもや発達に特性のある子ども 放課後や長期休みの療育や生活の支援

放課後子ども教室や児童館は、保護者の就労などの条件がないかわりに、開いている日や時間が限られていたり、子どもの出入りが自由だったりすることがあります。

学童保育と放課後等デイサービスを曜日によって使い分ける子どももいます。

毎日の放課後を安心して過ごせる場所が必要な場合は学童保育、空いている日に遊びや体験の場がほしい場合は放課後子ども教室や児童館というように、目的に合わせて使い分けることができます。

このように、学童保育と似た施設との違いは、簡単に言うと、学童保育が共働き家庭などの小学生の放課後の生活の場であるのに対し、放課後子ども教室や児童館はすべての子どもが利用でき、放課後等デイサービスは障害のある子どもなどへの支援を行う場所だという点です。

次は、学童保育の利用の流れを簡単に確認します。

学童保育の利用の流れを簡単に

学童保育の利用の流れは、簡単に言うと、住んでいる市町村の条件を確認し、決められた時期に申し込み、選考を経て利用が決まるというもので、利用料も市町村や施設ごとに決まっています。

4月から利用する場合は、前の年度のうちに申込みが行われるため、早めに情報を集めておくことが大切です。

利用を始める前に確認しておきたいこともあわせて見ていきます。

条件の確認から申込み、選考、利用開始まで

学童保育の利用は、おおむね次の流れで進みます。

  • 住んでいる市町村の学童保育の案内で、就労の日数や時間などの条件を確認する
  • 決められた期間内に、就労証明書などの書類をそろえて申し込む
  • 定員を超えた場合は選考が行われ、利用できるかどうかの通知が届く
  • 利用が決まったら、施設によっては説明会や面談を経て、利用を始める

定員を超えた場合は、低学年や就労時間の長い家庭が優先されることがあり、希望しても利用できないこともあります。

利用料は市町村や施設ごとに決まる

学童保育の利用料は、全国で決まった金額があるわけではなく、市町村や運営する施設ごとに決められています。

公営の学童保育では、おやつ代などが別にかかる場合もあるため、月々の利用料とあわせて確認しておきます。

自治体によっては、家庭の収入の状況に応じて利用料の免除や減額を受けられる場合があり、たとえば岐阜市の夏休みのみの利用の案内でも、家庭の収入状況によって免除や減額があるとされています。

利用を始める前に確認しておきたいこと

利用を始める前には、開所時間やお迎えのルール、欠席するときの連絡方法などを確認しておきます。

あわせて、子どもが学童保育に着いたことや、学童保育を出たことを保護者がどのように知ることができるかも、確認しておきたい点の一つです。

LINE入退クラウドは、子どもがQRコードやICカードをかざすだけで、施設に着いた時刻と出た時刻を保護者のLINEに自動で通知する入退室管理システムで、学童保育や塾、習い事の教室で利用できます。

入退室の通知を導入している学童保育であれば、保護者が仕事中でも、子どもが着いたことと帰路についたことをその場で確認できます。

このように、学童保育の利用の流れは、簡単に言うと、住んでいる市町村の条件を確認し、決められた時期に申し込み、選考を経て利用が決まるというもので、利用料も市町村や施設ごとに決まっています。

株式会社エクレ

2012年より学習塾を経営し、10年以上にわたり学習塾の経営・運営に携わる。他塾のコンサルティング・新規立ち上げ支援も手がけてきた。塾経営の現場で感じたコスト・利便性の課題を起点に、学習塾・スクール向け入退室管理システム「LINE入退クラウド」(2025年)「WebPush入退クラウド」(2026年)を開発・運営。Webサイト制作・SEO・デジタルマーケティング支援も行っている。