学童は何時まで預けられる?終了時刻の実態と延長・お迎えの注意点

学童

学童は何時まで子どもを見てもらえるのか、仕事の終わる時間とお迎えの時間を考えると、入所を決める前にいちばん確かめておきたい点の一つです。

小学校に上がると、保育園のころより預けられる時間が短くなり、仕事の調整に悩む家庭が出てきます。

ほかの家庭がどのくらいの時間まで預けているのか、夏休みは朝何時から開いているのかも、働き方を考えるうえで欠かせない情報です。

学童は何時まで預けられるのか、終了時刻の実態、長期休暇の時間、延長の利用、お迎えに間に合わないときの対処、帰り道の見守りまで順に確認していきます。

学童は何時まで預けられる?

学童は、平日は18時31分から19時までに終わるクラブが全体の54.9%で最も多く、18時30分までに終わるクラブが約4割、19時より後まで預けられるクラブは7.4%にとどまります。

この数字は、こども家庭庁が公表している令和7年5月1日時点の全国25,928か所の放課後児童クラブの調査によるものです。

終了時刻はクラブごとに異なるため、全国の傾向を知ったうえで、利用を考えている学童の時間を個別に確認することが大切です。

平日の終了時刻の分布

令和7年5月1日時点の、小学校の授業がある平日の終了時刻別のクラブ数は次のとおりです。

終了時刻 クラブ数 割合
17時まで 96か所 0.4%
17時1分〜18時 4,074か所 15.7%
18時1分〜18時30分 5,617か所 21.7%
18時31分〜19時 14,229か所 54.9%
19時1分以降 1,912か所 7.4%

18時30分までに終わるクラブを合わせると37.8%となり、全体の約4割のクラブでは18時30分がお迎えの期限になります。

19時までに終わるクラブを合わせると92.6%となり、ほとんどの学童は19時までには閉まります。

フルタイムで働き、職場から学童まで時間がかかる場合は、19時までのお迎えでも間に合わないことがあるため、通勤時間も含めて確認しておく必要があります。

保育園に通っていたころは、19時やそれ以降まで延長保育を利用できていた家庭でも、学童に移ると終了時刻が早まることがあります。

子どもが小学校に入るタイミングで預けられる時間が短くなり、仕事との両立が難しくなる状況は「小1の壁」と呼ばれ、学童の終了時刻はその大きな原因の一つです。

入学の前年のうちに、通う予定の学童の終了時刻を確認し、必要であれば勤務時間の調整を職場に相談しておくと、入学後に慌てずに済みます。

国の基準が定めているのは開所時間の下限

国の「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」では、開所時間について、小学校の授業がある日は1日3時間以上、授業がない日は1日8時間以上を原則としています。

そのうえで、実際の開所時間は、保護者の労働時間や小学校の授業の終了時刻などを考えて、事業所ごとに定めることとされています。

つまり、国の基準は「何時に閉めなければならないか」を決めているわけではなく、終了時刻は市町村や運営事業者がそれぞれの地域の事情に合わせて決めています。

同じ市町村の中でも、クラブによって終了時刻が異なる場合があるため、通う予定のクラブの時間を確認することが大切です。

公営と民間学童の違い

公営の学童の終了時刻は、市町村が条例や要綱で定めているのが一般的です。

公営の学童は利用料が比較的安い一方で、終了時刻を過ぎて預かる延長の仕組みがない、または短い時間に限られているところもあります。

民間学童は、運営事業者が独自に時間を決めているため、公営の学童より遅い時間まで預かるところもあります。

民間学童の中には、夕食の提供や自宅までの送迎を行っているところもあり、遅い時間まで働く家庭の選択肢になります。

ただし、民間学童は公営の学童より利用料が高くなる傾向があるため、時間とサービス、料金をあわせて比べることが必要です。

このように、学童は、平日は18時31分から19時までに終わるクラブが全体の54.9%で最も多く、18時30分までに終わるクラブが約4割、19時より後まで預けられるクラブは7.4%にとどまります。

次は、学童の夏休みなど長期休暇の時間を確認します。

学童は夏休みなど長期休暇は何時から何時まで

学童の夏休みなど長期休暇の開所時刻は8時台が61.1%で最も多く、7時台に開くクラブが36.8%と続き、終了時刻は自治体の例では18時から18時30分ごろとなっています。

長期休暇は、子どもが朝から学童で過ごすため、平日とは開く時間が大きく変わります。

保護者の出勤時刻に間に合うかどうかは、開所時刻によって決まります。

長期休暇の開所時刻の分布

令和7年5月1日時点で、長期休暇などに開所している全国25,787か所のクラブの開所時刻は次のとおりです。

開所時刻 クラブ数 割合
6時59分以前 14か所 0.1%
7時〜7時59分 9,500か所 36.8%
8時〜8時59分 15,756か所 61.1%
9時〜9時59分 437か所 1.7%
10時以降 80か所 0.3%

8時より前に開くクラブは全体の約4割で、残りの約6割は8時以降に開きます。

8時前に家を出る必要がある家庭では、8時台に開くクラブだと出勤に間に合わないことがあるため、長期休暇の開所時刻も入所前に確認しておく必要があります。

平日は学校に送り出してから出勤すれば間に合っていた家庭でも、長期休暇は学童の開所時刻に合わせて子どもを送り出すことになるため、朝の時間の使い方が変わります。

開所時刻より前に子どもが学童に着いてしまうと、外で待たせることになるため、家を出る時刻を子どもと一緒に決めておくことが大切です。

自治体の例

自治体が公表している夏休みの案内では、開所時間は次のように示されています。

  • 岐阜県岐阜市(令和7年度の夏休みのみの利用):午前8時15分から午後6時まで(希望者がいる場合は午前8時から)
  • 北海道苫小牧市(令和8年度の夏休み利用):午前7時45分から午後6時30分まで

同じ夏休みでも、開所と終了の時刻は自治体によって30分から1時間ほど異なります。

希望者がいる場合に早く開ける岐阜市のように、利用者の状況に合わせて時間を調整している自治体もあります。

苫小牧市の案内では、利用予定がない場合は早めに閉室することがあるとも示されており、終了時刻まで必ず開いているとは限らない点にも注意が必要です。

夏休みの間だけ時間が変わる学童もあるため、春の申込みの時期に、平日と長期休暇の両方の時間を確認しておくと安心です。

このように、学童の夏休みなど長期休暇の開所時刻は8時台が61.1%で最も多く、7時台に開くクラブが36.8%と続き、終了時刻は自治体の例では18時から18時30分ごろとなっています。

次は、学童の延長利用と料金を確認します。

学童の延長利用と料金

学童では、通常の終了時刻より遅くまで預けられる延長の利用を設けているところがあり、預ける時間によって料金が変わる仕組みをとっている自治体もあります。

延長の利用ができれば、仕事の終わる時間が遅い日でも、お迎えまでの時間に余裕を持たせることができます。

延長の時間や料金、申込みの方法は学童ごとに異なるため、入所を申し込むときにあわせて確認しておきます。

時間によって料金が変わる例

夏休みの利用の例では、預ける時間によって料金を分けている自治体があります。

自治体 通常 遅い時間まで利用する場合
岐阜市(夏休みのみの利用) 午後5時まで:期間定額15,000円 午後6時まで:期間定額18,000円
目黒区(夏休み短期利用) 月額8,000円 延長保育を利用する場合:月額9,000円

このように、1時間程度の差で数千円の料金の違いが出るため、実際に必要な時間を考えて選ぶことが大切です。

毎日遅い時間まで預ける必要がない場合は、延長を必要な日だけにすることで、料金を抑えられることがあります。

通年の利用でも、延長の時間帯を別料金としている学童があるため、月ごとの利用料と延長の料金を合わせた金額で比べるようにします。

延長利用の条件と申込み

延長の利用は、保護者の勤務時間などから、通常の終了時刻までにお迎えに来られないことが条件とされている場合があります。

勤務先が発行する就労証明書などで、勤務時間を確認されることもあります。

延長の利用を毎日にするか、必要な日だけにするかを選べる学童もあるため、仕事の予定に合わせて申し込むと無駄がありません。

延長の時間帯は、子どもの人数が減り、少ない職員で見守ることになるため、お迎えの時刻をきちんと守ることも大切です。

延長の時間帯におやつや軽食を出している学童もあり、遅い時間まで過ごす子どもが空腹にならないよう配慮されている場合があります。

お迎えが延長の終了時刻にも間に合わない日が続くと、利用の継続について話し合いを求められることもあるため、遅れそうなときは必ず学童に連絡を入れます。

このように、学童では、通常の終了時刻より遅くまで預けられる延長の利用を設けているところがあり、預ける時間によって料金が変わる仕組みをとっている自治体もあります。

次は、学童のお迎え時間に間に合わないときの対処を確認します。

学童のお迎え時間に間に合わないときの対処

学童のお迎え時間に間に合わないときは、学童のルールに沿って子どもを一人で帰らせるか、ファミリー・サポート・センターや民間学童、習い事などを組み合わせて、終了時刻からお迎えまでの時間を埋める方法を考えます。

学童の終了時刻と仕事の終わる時間が合わない状況は、子どもが小学校に上がったときに直面しやすい問題です。

1つの方法だけで解決しようとせず、曜日や仕事の予定に合わせていくつかの方法を組み合わせると、無理なく続けられます。

一人で帰らせる場合のルール

学童によっては、保護者の同意があれば、決められた時間に子どもを一人で帰らせることを認めているところがあります。

一方で、特に低学年については、保護者などのお迎えを原則としている学童もあり、一人で帰ることを認めるかどうかは学童や自治体によって異なります。

一人で帰らせる場合は、帰る時間と帰り道を学童と保護者の間で決めておき、予定を変えるときは必ず事前に連絡するようにします。

学童から自宅までの距離が近くても、子どもが一人で鍵を開けて家に入り、保護者が帰るまで過ごせるかどうかも、あわせて考えておく必要があります。

日が短くなる秋から冬にかけては、同じ時刻でも外が暗くなるため、季節によって帰る時間を見直すことも必要です。

ファミリー・サポート・センター、民間学童、習い事の活用

ファミリー・サポート・センターは、子育ての手助けをしてほしい人と、手助けをしたい人が会員になって助け合う市区町村の仕組みで、学童へのお迎えや、お迎え後の預かりを頼めることがあります。

遅い時間まで預けられる民間学童を、仕事が遅くなる曜日だけ利用するという方法もあります。

学童の終了後に習い事や塾に通わせ、習い事が終わる時間にお迎えに行くという組み合わせ方をしている家庭もあります。

祖父母や近所の知り合いにお迎えを頼む場合は、学童に事前に届け出ておく必要があります。

職場によっては、時差出勤や在宅勤務、短時間勤務などの制度を利用できる場合があり、学童の終了時刻に合わせて働き方を調整するという方法もあります。

夫婦で曜日ごとにお迎えの担当を分けるなど、家庭の中で役割を分担することで、一人に負担が集中するのを防げます。

このように、学童のお迎え時間に間に合わないときは、学童のルールに沿って子どもを一人で帰らせるか、ファミリー・サポート・センターや民間学童、習い事などを組み合わせて、終了時刻からお迎えまでの時間を埋める方法を考えます。

次は、学童から一人で帰るときの見守りを確認します。

学童から一人で帰るときの見守り

学童から一人で帰るときは、帰り道と時間帯の安全を確認したうえで、子どもが学童を出た時刻と家に着いた時刻を保護者が知ることのできる方法を用意しておくことが大切です。

お迎えに行けない日は、子どもがいつ学童を出て、無事に家に着いたのかを保護者が確認できないことが一番の不安になります。

見守りの方法を決めておくことで、保護者が仕事中でも子どもの帰宅を確認できるようになります。

帰り道と時間帯の確認

一人で帰る道は、親子で一緒に歩いて確認し、交通量の多い交差点や人通りの少ない場所をできるだけ避けるルートを決めておきます。

学童の終了時刻が18時台であれば、冬は帰り道がすでに暗くなっていることがほとんどです。

明るい色の服や反射材を身につける、防犯ブザーを持たせる、寄り道をしないといった約束を、子どもと一緒に確認しておきます。

一人で帰り始めたばかりのころは、最初の数回だけ保護者が少し離れたところから見守り、子どもが約束どおりに帰れるかを確かめておくと安心です。

帰り道に「こども110番の家」がどこにあるかを確認しておくと、困ったときに逃げ込める場所がわかります。

退所の時刻を保護者が知る方法

子どもが学童を出た時刻がわかれば、家に着くまでのおおよその時間がわかり、帰りが遅いときにすぐ気づくことができます。

反対に、学童を出た時刻がわからないままだと、子どもの帰りが遅いときに、まだ学童にいるのか、帰り道で何かあったのかを判断できません。

学童に電話で確認しようとしても、職員が子どもの対応に追われている時間帯はすぐにつながらないこともあります。

学童によっては、子どもが帰るときに保護者へ連絡する仕組みを設けているところもあります。

LINE入退クラウドは、子どもがQRコードやICカードをかざすだけで、施設に着いた時刻と出た時刻を保護者のLINEに自動で通知する入退室管理システムで、学童や塾、習い事の教室で利用できます。

入退室の通知を導入している学童や教室であれば、保護者が仕事中でも、子どもが施設を出た時刻をその場で確認できます。

家に着いたら保護者に連絡するという約束と組み合わせれば、学童を出てから家に着くまでの時間も確認できるようになります。

このように、学童から一人で帰るときは、帰り道と時間帯の安全を確認したうえで、子どもが学童を出た時刻と家に着いた時刻を保護者が知ることのできる方法を用意しておくことが大切です。

株式会社エクレ

2012年より学習塾を経営し、10年以上にわたり学習塾の経営・運営に携わる。他塾のコンサルティング・新規立ち上げ支援も手がけてきた。塾経営の現場で感じたコスト・利便性の課題を起点に、学習塾・スクール向け入退室管理システム「LINE入退クラウド」(2025年)「WebPush入退クラウド」(2026年)を開発・運営。Webサイト制作・SEO・デジタルマーケティング支援も行っている。