学童は何年生まで通える?対象学年の決まりと実際に通う学年について

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学童は何年生まで通えるのか、進級や次年度の申込みが近づくと、決まりと実際の通い方の違いが気になり始めます。

低学年のうちは当然のように預けていても、高学年が近づくと、このまま続けるのか、別の過ごし方に切り替えるのかを考える時期がやってきます。

自治体によって入所の決まりが異なるうえ、周りの家庭がいつ辞めているのかも見えにくく、判断の材料が足りないまま迷いがちです。

学童は何年生まで通えるのか、法律上の決まり、実際に通う学年、辞める理由、判断のポイント、辞めたあとの過ごし方まで順に確認していきます。

学童は何年生まで通える?

学童は法律上、小学6年生まで通うことができますが、公営の学童では定員を超える場合に低学年が優先されるため、高学年は入所できないことがあります。

学童は、正式には「放課後児童健全育成事業」と呼ばれ、保護者が仕事などで昼間家にいない小学生を対象とする事業です。

対象となる学年は法律で決められていますが、実際に入所できるかどうかは、市町村が定める入所の選考基準によって変わります。

平成27年度から6年生までが対象に

学童の対象は、以前は「おおむね10歳未満」の児童とされており、主に1年生から3年生までの低学年が利用するものと考えられていました。

こども家庭庁の資料によると、平成27年度から法改正により、対象となる児童が小学6年生までと明確化されました。

この改正によって、4年生以上の高学年も、保護者が仕事などで家にいない場合は学童を利用できることが法律上はっきりしました。

高学年は入所が制限されることがある

法律上は6年生まで対象であっても、学童の定員には限りがあるため、申込みが定員を超えると入所の選考が行われます。

たとえば福島県郡山市の「放課後児童クラブ入所選考基準」では、1年生から3年生までの低学年は入所の要件を満たせば原則全員を受け入れ、4年生から6年生までの高学年は低学年の入所状況によって入所を制限することがあるとされています。

同じ基準では、希望者全員の入所が難しい場合の優先順位として、低学年、支援が必要な児童、ひとり親世帯の児童などが先に挙げられ、高学年は最後に「学年の低い順」とされています。

このように低学年を優先する選考を行っている市町村では、高学年になるほど入所しにくくなるのが実情です。

民間学童の対象学年

民間の学童は、事業者がそれぞれ受け入れる学年を決めています。

6年生まで受け入れているところもあれば、低学年を中心にしているところもあるため、申込みの前に対象学年と、進級しても続けて通えるかどうかを確認しておくことが大切です。

公営の学童に入れなかった高学年の受け皿として、民間学童を利用する家庭もあります。

このように、学童は法律上、小学6年生まで通うことができますが、公営の学童では定員を超える場合に低学年が優先されるため、高学年は入所できないことがあります。

次は、学童に実際に通っているのは何年生までが多いかを確認します。

学童に通っているのは何年生までが多いか

学童に通っている子どもは3年生までが全体の約8割を占めており、4年生になると登録児童数が大きく減る一方で、利用できなかった子どもは4年生が最も多くなっています。

法律上は6年生まで通えても、実際に通っている子どもの学年には大きな偏りがあります。

こども家庭庁が公表している令和7年5月1日時点の調査から、学年ごとの数字を見ていきます。

学年別の登録児童数

令和7年5月1日時点の全国の放課後児童クラブの登録児童数は1,570,645人で、学年別の内訳は次のとおりです。

学年 登録児童数 割合
1年生 456,418人 29.1%
2年生 422,493人 26.9%
3年生 338,356人 21.5%
4年生 198,714人 12.7%
5年生 102,111人 6.5%
6年生 52,553人 3.3%

1年生から3年生までを合わせると77.5%となり、学童に通う子どもの約8割が低学年です。

3年生から4年生にかけて登録児童数は約14万人減っており、4年生が学童を続けるかどうかの大きな分かれ目になっていることがわかります。

6年生まで通っている子どもは全体の3.3%で、1年生の約9分の1にとどまります。

待機児童は4年生が最も多い

学童を希望しても利用できなかった子ども、いわゆる待機児童は、令和7年5月1日時点で全国に16,330人いました。

学年 待機児童数 割合
1年生 1,966人 12.0%
2年生 1,805人 11.1%
3年生 3,305人 20.2%
4年生 5,589人 34.2%
5年生 2,644人 16.2%
6年生 1,021人 6.3%

待機児童は4年生が5,589人で最も多く、全体の3割以上を占めています。

4年生の登録児童数が大きく減っている背景には、子どもや家庭が自ら辞めるケースだけでなく、続けたくても入所できなかったケースも含まれていると考えられます。

このように、学童に通っている子どもは3年生までが全体の約8割を占めており、4年生になると登録児童数が大きく減る一方で、利用できなかった子どもは4年生が最も多くなっています。

次は、学童を何年生までで辞める子どもが多い理由を確認します。

学童を何年生までで辞める子どもが多い理由

学童を3年生や4年生で辞める子どもが多いのは、高学年になると入所の優先順位が下がることに加えて、習い事や塾が増えること、子ども自身が行きたがらなくなること、一人で留守番ができるようになることが重なるためです。

辞める理由は、自治体の仕組みによるものと、子どもや家庭の変化によるものに分けられます。

自分の家庭がどちらの理由に当てはまるのかを整理しておくと、続けるかどうかを考えやすくなります。

高学年になると入所の優先順位が下がる

低学年を優先して選考する市町村では、4年生に進級するときに改めて申込みをしても、入所できないことがあります。

特に新1年生の申込みが多い地域では、高学年の枠が残りにくく、続けたいと思っていても辞めざるを得ない家庭が出てきます。

待機児童が4年生で最も多いことは、こうした仕組みの影響を表しています。

習い事や塾が増える

高学年になると、習い事の回数が増えたり、中学受験に向けて塾に通い始めたりする子どもが増えます。

放課後の予定が週の多くの日で埋まると、学童に通う日が少なくなり、利用料に見合わないと感じて辞める家庭もあります。

塾や習い事の時間に合わせて、学童から直接移動する子どももおり、その場合は送迎や移動の安全も考える必要があります。

子ども自身が行きたがらなくなる

学童に通う子どもの多くが低学年であるため、高学年になると同じ学年の友達が少なくなり、居心地の悪さを感じる子どももいます。

低学年向けの遊びや決まりに物足りなさを感じたり、友達と自由に遊びたいという気持ちが強くなったりすることも、行きたがらなくなる理由です。

本人が嫌がっているのに無理に通わせ続けると、親子の関係がこじれることもあるため、子どもの気持ちを聞くことが大切です。

一人で留守番ができるようになる

高学年になると、自分で鍵を開けて家に入り、保護者が帰るまで一人で過ごせる子どもが増えます。

宿題や身の回りのことを自分でこなせるようになれば、学童に頼らなくても放課後を過ごせると考える家庭が多くなります。

このように、学童を3年生や4年生で辞める子どもが多いのは、高学年になると入所の優先順位が下がることに加えて、習い事や塾が増えること、子ども自身が行きたがらなくなること、一人で留守番ができるようになることが重なるためです。

次は、学童を何年生まで続けるか判断するポイントを確認します。

学童を何年生まで続けるか判断するポイント

学童を何年生まで続けるかは、学年で一律に決めるのではなく、一人で留守番ができるか、帰宅までの道のりが安全か、長期休暇をどう過ごすか、子ども本人がどうしたいかの4点から判断することが大切です。

同じ4年生でも、一人で過ごせる力や家庭の状況は子どもによって大きく違います。

周りの家庭が辞める時期に合わせるのではなく、自分の子どもと家庭の状況に合わせて決めることが、後悔しない選択につながります。

一人で鍵を開けて留守番ができるか

学童を辞めると、保護者が帰るまでの時間を子どもが一人で過ごすことになります。

鍵の管理ができるか、知らない人が訪ねてきたときにドアを開けずにいられるか、火の元に近づかないかなど、家庭のルールを守れるかどうかを確認します。

いきなり毎日留守番にするのではなく、学童を休む日を少しずつ増やして、一人で過ごす練習をしてから切り替える方法もあります。

帰宅までの道のりと時間帯の安全

学童に通っている間は、学校から学童までの道のりだけを考えればよかったものが、辞めると自宅までの帰り道を一人で歩くことになります。

冬は日が暮れるのが早く、習い事や塾の帰りが暗い時間帯になることもあります。

人通りの少ない道や交通量の多い道を通る場合は、通る道を親子で確認し、帰宅したら連絡する習慣をつけておくと安心です。

夏休みなど長期休暇の過ごし方

平日の放課後は一人で過ごせても、夏休みのように朝から夕方まで一人で過ごす日が続くのは、高学年の子どもにとっても負担が大きいものです。

そのため、平日は学童を使わずに、長期休暇の間だけ学童を利用するという選び方もあります。

長期休暇だけの利用を受け付けている学童もあるため、通年で辞める前に、地域の学童の利用方法を確認しておくと安心です。

子ども本人の気持ち

学童を続けるか辞めるかは、子ども本人の気持ちを聞いたうえで決めることが大切です。

学童で過ごす時間を楽しみにしている子どもにとっては、友達や先生と過ごす放課後が大切な居場所になっています。

反対に、行きたくないという気持ちが強い場合は、その理由を聞き、学童の中で解決できることなのか、別の過ごし方を考えるべきなのかを話し合います。

このように、学童を何年生まで続けるかは、学年で一律に決めるのではなく、一人で留守番ができるか、帰宅までの道のりが安全か、長期休暇をどう過ごすか、子ども本人がどうしたいかの4点から判断することが大切です。

次は、学童を辞めたあとの放課後の過ごし方と見守りを確認します。

学童を辞めたあとの放課後の過ごし方と見守り

学童を辞めたあとの放課後は、留守番、児童館や図書館などの公共施設、習い事や塾を組み合わせて過ごすのが一般的で、どの過ごし方でも子どもの居場所を保護者が確認できる仕組みを用意しておくことが大切です。

学童では職員が子どもの到着と帰宅を確認してくれていましたが、辞めたあとはその役割を家庭で補う必要があります。

放課後の過ごし方と、見守りの方法をあわせて考えておくことで、安心して学童から切り替えることができます。

留守番、児童館・図書館

自宅で留守番をする場合は、帰宅したら保護者に連絡する、外に遊びに行くときは行き先と帰る時間を伝えるといったルールを決めておきます。

児童館は、小学生が自由に来館して遊べる施設で、学童のような登録や利用料が必要ない場合が多く、高学年の放課後の居場所として利用されています。

図書館も、宿題や読書をしながら過ごせる場所として、放課後の選択肢の一つになります。

習い事や塾に通う

学童を辞めたあとの時間に合わせて、習い事や塾の回数を増やす家庭もあります。

習い事や塾は、子どもが興味のあることに取り組みながら、大人の目がある場所で放課後を過ごせるという点で、学童の代わりの居場所にもなります。

ただし、自宅と習い事や塾の間を一人で移動することになるため、移動の時間帯と道のりの安全は確認しておく必要があります。

到着と帰宅を確認できる仕組み

学童を辞めたあとの見守りで大切なのは、子どもが目的の場所に着いたことと、そこを出たことを保護者が知ることができるかどうかです。

自宅であれば帰宅の連絡、習い事や塾であれば教室からの連絡など、子どもの居場所を確認する方法を決めておくと安心です。

LINE入退クラウドは、塾や習い事の教室で子どもがQRコードやICカードをかざすだけで、教室に着いた時刻と出た時刻を保護者のLINEに自動で通知する入退室管理システムです。

入退室の通知を導入している教室であれば、保護者が仕事中でも、子どもが教室に着いたことと帰路についたことをその場で確認できます。

このように、学童を辞めたあとの放課後は、留守番、児童館や図書館などの公共施設、習い事や塾を組み合わせて過ごすのが一般的で、どの過ごし方でも子どもの居場所を保護者が確認できる仕組みを用意しておくことが大切です。

株式会社エクレ

2012年より学習塾を経営し、10年以上にわたり学習塾の経営・運営に携わる。他塾のコンサルティング・新規立ち上げ支援も手がけてきた。塾経営の現場で感じたコスト・利便性の課題を起点に、学習塾・スクール向け入退室管理システム「LINE入退クラウド」(2025年)「WebPush入退クラウド」(2026年)を開発・運営。Webサイト制作・SEO・デジタルマーケティング支援も行っている。