学童がつまらないと言う理由は?調査でわかる不満と親の対応
学童子どもから「学童がつまらない」と言われると、毎日通わせていることに迷いが出てくる保護者もいます。
仕事を続けるためには放課後の居場所が必要な一方で、子どもが楽しく過ごせていないのであれば、何か手を打ちたいと考えるものです。
ただ、子どもが何を不満に感じているのかは、話を聞いてみるまでわからないこともあります。
学童がつまらないと言う理由、まずすること、過ごす時間を楽しくする工夫、状態が続くときの選択肢まで順に確認していきます。
学童がつまらないと言う理由は?
学童がつまらないと言う理由は、調査では、学童に行きたがらなくなった理由として「活動・過ごし方が合わない」と「学童に通っていない友達と遊びたかった」がともに42.5%、「友達が退所したため」が22.6%となっており、保護者からも外遊びの不足や学びの機会の少なさが挙がっています。
子どもが「つまらない」と言う背景には、学童での過ごし方そのものへの不満と、友達関係の変化の両方があります。
まずは、調査から見える子どもと保護者の不満を確認します。
子どもが行きたがらなくなった理由
放課後NPOアフタースクールが2025年12月に全国の小学生の保護者2,283人に行った「小学生の放課後の居場所に関する実態調査2026」では、公立の学童を退所した理由として「子どもが行きたがらなくなった」が36.7%で最も多くなっています。
その子どもが行きたがらなくなった理由は、次のとおりです。
| 行きたがらなくなった理由 | 割合 |
|---|---|
| 活動・過ごし方が合わない | 42.5% |
| 学童に通っていない友達と遊びたかった | 42.5% |
| 友達が退所したため | 22.6% |
活動や過ごし方が合わないという理由は、学童での遊びや日課が子どもの好みに合っていないことを示しています。
また、学童に通っていない友達と遊びたい、仲の良い友達が辞めてしまったという理由は、学童の外の友達関係が、学童をつまらなく感じる気持ちにつながっていることを示しています。
同じ調査では、学童を利用している1年生の子どもから「家で周りを気にしないで遊びたい」という声も紹介されています。
保護者から見た過ごし方の不満
保護者の側からも、学童での過ごし方についての不満が挙がっています。
放課後NPOアフタースクールの調査では、放課後の過ごし方に対する不満の理由として、「外遊び不足」や「メディア時間の多さ」が挙げられています。
保育研究プロジェクト「子ねくとラボ」が2026年6月に学童を利用している保護者111人に行った調査では、学童での過ごし方に不安や疑問があると答えた保護者85人に、その内容を聞いています。
| 不安・疑問の内容(複数回答) | 割合 |
|---|---|
| 学習面のサポート不足 | 61.2% |
| 活動内容が見えにくい | 44.7% |
| 体験や習い事のような学びの機会が少ない | 43.5% |
| 遊び中心に見える | 34.1% |
| 楽しめていないように見える | 25.9% |
子どもが楽しめていないように見えると答えた保護者もおり、子どもの「つまらない」という声を、保護者も実感している場合があることがわかります。
学年が上がると物足りなく感じることもある
放課後NPOアフタースクールの調査では、学童の課題として、活動内容を選べる幅の狭さや、人数の多さ、外遊びの不足とあわせて、高学年の居場所不足が挙げられています。
学童には1年生から高学年までの子どもが通うため、遊びや活動が低学年に合わせた内容になり、学年が上がった子どもには物足りなく感じられることがあります。
同じ調査では、公立の学童を退所した時期は3年生が32.9%で最も多く、学年が上がるにつれて学童以外で過ごすことを選ぶ家庭が出てくることもうかがえます。
このように、学童がつまらないと言う理由は、調査では、学童に行きたがらなくなった理由として「活動・過ごし方が合わない」と「学童に通っていない友達と遊びたかった」がともに42.5%、「友達が退所したため」が22.6%となっており、保護者からも外遊びの不足や学びの機会の少なさが挙がっています。
次は、学童がつまらないと言われたときにまずすることを確認します。
学童がつまらないと言われたときにまずすること
学童がつまらないと言われたときは、何がつまらないのかを子どもに具体的に聞き、学童での一日の過ごし方を職員やおたよりから知ったうえで、どのような工夫ができるかを考えることが大切です。
「つまらない」という言葉は、遊びが合わない、友達がいない、疲れているなど、さまざまな気持ちをまとめて表していることがあります。
理由がわからないまま辞めさせたり、我慢させたりする前に、まずは状況を知ることから始めます。
何がつまらないのかを聞く
子どもに「学童の何がつまらないの?」と聞いても、うまく答えられないことがあります。
その場合は、次のように場面を分けて聞いてみると、子どもも答えやすくなります。
- 学童に着いてから、まず何をしているか
- どんな遊びをしているか、本当はどんな遊びがしたいか
- 一緒に遊ぶ友達はいるか
- 宿題の時間はどう過ごしているか
- 学童で楽しいと思うことはあるか
楽しいと思うことも聞いておくと、学童の中で子どもが前向きになれる場面を見つける手がかりになります。
答えを急がせず、何日かに分けて聞くことで、子どもが本当に感じていることが見えてくることがあります。
学童での一日の過ごし方を知る
子どもの話だけでは、学童でどのように過ごしているのかがわからないこともあります。
子ねくとラボの調査では、学童での過ごし方への不安として「活動内容が見えにくい」が44.7%挙がっており、保護者が学童の中の様子を十分に知らない場合があることがわかります。
お迎えのときに職員に子どもの様子を聞いたり、学童のおたよりや行事の予定に目を通したりすることで、学童での一日の流れや、どのような遊びや活動があるのかがわかります。
職員から見た子どもの様子を聞くことで、子どもが話していなかった楽しい場面や、反対に一人で過ごしている時間が多いことに気づくこともあります。
このように、学童がつまらないと言われたときは、何がつまらないのかを子どもに具体的に聞き、学童での一日の過ごし方を職員やおたよりから知ったうえで、どのような工夫ができるかを考えることが大切です。
次は、学童で過ごす時間を楽しくする工夫を確認します。
学童で過ごす時間を楽しくする工夫
学童で過ごす時間を楽しくするには、遊びや役割について職員に相談すること、持ち物や宿題の時間の過ごし方を相談すること、行事やイベントを子どもと一緒に楽しみにすることなどの工夫があります。
学童の日課や活動をすぐに大きく変えることは難しくても、子どもの過ごし方を少し工夫することで、学童への気持ちが変わることがあります。
子どもから聞いた内容をもとに、学童に相談できることを考えます。
遊びや役割を職員に相談する
子どもが好きな遊びや得意なことがあれば、職員に伝えて、学童の中でその遊びができる時間や場所を作ってもらえるかを相談します。
外遊びが好きな子どもであれば、校庭や体育館で過ごせる時間を増やせるかを聞いてみます。
学年が上がった子どもには、年下の子どもに遊びを教える、行事の準備を手伝うといった役割を任せてもらうことで、学童での時間にやりがいを感じられるようになることもあります。
国の放課後児童クラブ運営指針でも、保護者から相談がある場合には、保護者の気持ちを受け止めて対応することとされています。
持ち物や宿題の時間を相談する
学童では持ち物の決まりがありますが、好きな本や工作の材料、カードゲームなどを持っていけるかを職員に確認してみます。
持ち物の決まりで難しい場合は、学童にある本や遊び道具の中で、子どもが興味を持てそうなものを職員と一緒に探してもらう方法もあります。
宿題の時間が長くてつまらないと感じている場合は、宿題が終わったあとの過ごし方を子どもと決めておくことで、宿題に取り組む気持ちが変わることもあります。
行事やイベントを一緒に楽しみにする
学童では、季節の行事や誕生日会、長期休暇中の外出などのイベントを行っているところがあります。
おたよりで行事の予定を確認し、子どもと一緒に楽しみにする話をすることで、学童に行く日を前向きに受け止めやすくなります。
行事に保護者が参加できる場合は、参加して学童の雰囲気を見ておくと、子どもとの会話のきっかけにもなります。
子どもが学童で楽しかったことを話してくれたときは、その気持ちを受け止めて一緒に喜ぶことも大切です。
このように、学童で過ごす時間を楽しくするには、遊びや役割について職員に相談すること、持ち物や宿題の時間の過ごし方を相談すること、行事やイベントを子どもと一緒に楽しみにすることなどの工夫があります。
次は、つまらない状態が続くときの選択肢を確認します。
つまらない状態が続くときの選択肢
つまらない状態が続くときは、民間の学童を検討する、児童館や放課後子ども教室を利用する、習い事と組み合わせるといった選択肢があり、学童以外の場所で過ごす日を作る場合は、子どもが着いたことと帰ったことを保護者が確認できる仕組みを用意しておくことが大切です。
学童に相談して工夫をしてもらっても、子どもが強くつまらないと感じ続ける場合は、放課後の過ごし方そのものを見直すことも考えます。
いきなり学童を辞めるのではなく、通う日数を減らしてほかの場所と組み合わせる方法もあります。
民間の学童を検討する
民間の学童の中には、英語やプログラミング、スポーツなどのプログラムを用意しているところもあります。
子ねくとラボの調査では、追加料金を払ってでも、より充実した学びや体験を希望すると答えた保護者が85.6%にのぼり、希望する内容としては、英語や外国語に触れる体験が55.8%、学習サポートが47.4%、プログラミングやITの体験が33.7%、スポーツや運動が32.6%となっています。
民間の学童は公立の学童より利用料が高くなる場合があるため、料金とあわせて、送迎の有無や開所時間、子どもが興味を持てるプログラムがあるかを確認します。
見学や体験ができる場合は、子どもと一緒に行き、子ども自身が楽しめそうかを確かめることが大切です。
児童館や放課後子ども教室を利用する
児童館は、子どもが自由に遊んだり、さまざまな活動に参加したりできる施設で、学童とは違い、登録をしなくても利用できるところもあります。
放課後子ども教室は、小学校の余裕教室などを使い、地域の人の協力を得て、学習や体験活動、交流活動などを行う取組です。
開いている曜日や時間、対象の学年は地域によって異なるため、市町村のホームページや小学校からのお知らせで確認します。
学童に通う日と児童館や放課後子ども教室に行く日を組み合わせることで、子どもの放課後に変化を持たせることができます。
習い事と組み合わせる
放課後NPOアフタースクールの調査では、学童を退所した理由として「習い事等の代替手段ができた」が13.5%挙がっており、習い事を放課後の居場所の一つとして選んでいる家庭もあります。
子どもが興味を持っている習い事に週に何日か通うことで、学童に通う日にも気持ちの切り替えができるようになることがあります。
習い事に通う日は、子どもが一人で教室に向かう場面もあるため、保護者が仕事中に子どもが教室に着いたかどうかを確認できるかも大切な点です。
LINE入退クラウドは、塾や習い事の教室で子どもがQRコードやICカードをかざすだけで、教室に着いた時刻と出た時刻を保護者のLINEに自動で通知する入退室管理システムです。
このように、つまらない状態が続くときは、民間の学童を検討する、児童館や放課後子ども教室を利用する、習い事と組み合わせるといった選択肢があり、学童以外の場所で過ごす日を作る場合は、子どもが着いたことと帰ったことを保護者が確認できる仕組みを用意しておくことが大切です。


