学習塾や習い事教室で入退室管理システムを検討している方も多いでしょう。
その際に、「入退くんのQRコード」の機能や運用について気になっているかもしれません。
入退くん QRコード機能は、専用のICカードが不要で既存のタブレットやスマートフォンを活用して導入できる手軽さが魅力です。
しかし実際の導入前には、機能の詳細や具体的な使い方を理解しておくことが重要です。
入退くんのQRコード機能の仕組みと特徴
入退くんのQRコード機能は、生徒ごとに発行された専用QRコードを端末にかざすだけで入退室を記録し、写真付きで保護者に自動通知する仕組みです。
入退くんでは、ユーザーを登録してQRコードを端末にかざして入退室を記録します。入退室時刻と顔写真を生徒の保護者や従業員、経営者などに通知する機能があります。タブレットやスマホを認証端末として利用することが可能で、認証用のQRコードも管理画面からすぐ発行できます。
QRコード機能の基本的な流れ
- 管理画面でQRコード発行:生徒ごとの専用QRコードを生成
- QRコードをかざす:生徒がタブレット等にQRコードをかざして入退室
- 写真撮影:端末のカメラで生徒の写真を自動撮影
- 自動通知:入退室時刻と写真を保護者にメール・LINE送信
- データ記録:入退室ログを管理画面で確認・管理
主な特徴
- 既存端末活用:既に利用しているタブレットやカメラ付きPCを認証端末として利用可能
- 写真付き通知:子供の入退出状況が写真付きで保護者に送信されるため安心感が高い
- 即座の発行:認証用のQRコードは管理画面からすぐに発行でき、初期導入費を抑えられる
- 紛失対応:QRコードを紛失しても追加料金なしで迅速に再発行可能
入退くんのQRコード機能は、ICカード不要の手軽さと写真付き通知による保護者への安心提供を実現したシステムです。
では、実際の使い方と日常的な操作手順について詳しく見ていきましょう。
入退くんQRコードの実際の使い方と操作手順
入退くんのQRコード機能は、生徒側もスタッフ側も直感的で簡単な操作で日常運用できるよう設計されています。
生徒側の操作方法
- QRコードの準備:配布されたQRコード(印刷物またはスマホ画面)を用意
- 端末へのタッチ:教室入口に設置されたタブレット等の画面をタッチして起動
- QRコード読み取り:カメラにQRコードをかざして読み取らせる
- 写真撮影:画面の指示に従って写真撮影(自動で実行される場合もあり)
- 完了確認:入退室完了のメッセージを確認
スタッフ側の日常運用
- 朝の準備:端末の電源確認とシステム起動
- トラブル対応:読み取りエラー時の手動入力サポート
- 終了処理:一日の終わりにデータ確認と端末管理
- 定期確認:入退室ログの確認と保護者からの問い合わせ対応
保護者への通知内容
- 入室通知:「○○さんが△△時△△分に入室しました」+写真
- 退室通知:「○○さんが△△時△△分に退室しました」+写真
- 通知方法:メールまたはLINEで即座に送信
- 写真品質:端末のカメラ性能に依存、通常は十分な画質
入退くんのQRコード機能は、生徒が慣れれば数秒で完了する簡単な操作で、スタッフの負担も最小限に抑えられています。
日常運用では生徒・スタッフ双方にとって負担の少ない簡単な操作で済みますが、導入時の初期設定には一定の準備が必要です。
次に、具体的な初期設定の方法について説明します。
入退くんQRコード機能の初期設定方法
入退くんのQRコード機能を導入するには、管理画面での基本設定、生徒登録、QRコード発行の順番で初期設定を行います。
QRコード発行の手順
- 管理画面ログイン:入退くんの管理画面にアクセスしてログイン
- 生徒情報登録:生徒の基本情報(氏名、学年、保護者連絡先等)を入力
- QRコード生成:各生徒に対応したユニークなQRコードを自動生成
- QRコード出力:印刷用PDFまたはデジタルデータとしてダウンロード
- 配布準備:印刷して生徒に配布、またはデジタル配信
端末設定の流れ
- 端末準備:タブレットまたはカメラ付きPCを用意
- アプリインストール:専用アプリまたはブラウザでシステムにアクセス
- 初期設定:教室情報の登録と端末の紐付け
- カメラテスト:QRコード読み取りと写真撮影の動作確認
- 通知テスト:実際の通知送信テスト
生徒登録とQRコード紐付け
- 一括登録:CSVファイルでの生徒情報一括インポート機能
- 個別登録:管理画面から1件ずつ手動登録
- 保護者連携:保護者のメールアドレスやLINEアカウントとの連携設定
- 権限設定:スタッフの管理権限レベル設定
お使いいただくには「入退くん」へのお申込みのうえで、教室のLINE公式アカウントの設定を行う必要があります。ただし、難しい場合は運営会社にて代行することも可能です。その場合は22,000円(1台あたり)+スタッフ交通費がかかるようです。
入退くんの初期設定は段階的に進めることで確実に導入できますが、設定に不安がある場合は有料の代行サービスも利用可能です。
入退くん以外にも、QRコード対応の入退室システムは複数存在するため、比較検討も重要です。
他のQRコード対応入退室システムについて
入退くん以外にも複数のQRコード対応入退室システムが提供されており、それぞれ異なる特徴や料金体系を持っています。
市場にある類似サービス
現在、学習塾・習い事教室向けのQRコード対応入退室管理システムは複数のベンダーから提供されています。基本的な機能(QRコード読み取り、保護者通知、入退室記録)は共通していますが、料金体系、設定の簡単さ、追加機能などで差別化されています。
LINE入退クラウドの特徴
その中でも「LINE入退クラウド」をご紹介いたします。
- 料金面:業界最安級の月額1,650円(税込)から利用可能
- 導入面:複雑なインストールや設定は不要で、管理画面にログインして必要な情報を入力すればご利用開始可能
- 通知方法:LINE専用通知で、多くの保護者が日常的に使用しているLINEを活用
- セキュリティ:QRコード発行後はサーバーから削除される仕組みでセキュリティリスクを軽減
- 認証方式:ICカード・QRコードの両方に対応し、QRコードの場合は写真送信も選択可能
システム選択時の考慮点
- 料金体系:基本料金と追加料金の仕組み、総コストの比較
- 導入の簡単さ:初期設定の複雑さと代行サービスの有無
- 機能の充実度:入退室管理以外の機能(勤怠管理等)の必要性
- サポート体制:トラブル時の対応やヘルプデスクの充実度
- セキュリティ:個人情報保護やデータ管理の方針
入退くんは全国1,100以上の教室で実績があり、多機能で信頼性の高いシステムです。一方で、より簡単な導入とコスト削減を重視する教室には、LINE入退クラウドのようなシンプルで低価格なサービスも選択肢となります。
QRコード対応の入退室システムを選ぶ際は、教室の規模・予算・重視する機能を明確にして比較検討することが重要です。
いずれのシステムも無料トライアルを提供していることが多いため、実際に使用感を確認してから導入を決定することをおすすめします。入退くんのQRコード機能についてより詳しい情報が必要な場合は、公式サイトでの詳細確認や無料トライアルの申込みを検討してみてください。