入退室管理システムとアプリどちらがいい?塾向けの選び方について
入退室保護者へこどもの入退室を知らせたいと考えたとき、選択肢の多さに何を基準に選べばいいのか迷う方は多いです。
入退室管理システムとアプリのどちらが塾の運用に合っているかは、実際に毎日使う機能が何かを整理してから判断することが重要です。
機能が多ければいいわけではなく、使わない機能のために複雑さとコストを払い続けることになります。
この記事では、入退室管理システムとアプリの違い・各システムの特徴と料金・塾に必要な機能の整理・最適な選び方まで解説します。
入退室管理システムとアプリどちらがいい?
塾の入退室管理は、専用アプリ型より入退室通知に特化したシステムの方が、保護者への通知確実性・コスト・運用のシンプルさのすべての面で優れています。
Comiruのような多機能アプリ型は成績管理・請求管理・勤怠管理まで一元化できますが、塾の日常運用で実際に使う機能は入退室通知・入退室ログ確認・生徒管理の3つに絞られるケースがほとんどです。
使わない機能のために複雑な管理画面を覚え、保護者に専用アプリをインストールしてもらい、月々の高いコストを払い続けることが本当に合理的かどうかを、選ぶ前に一度整理する必要があります。
塾向け入退室管理の主な選択肢
代表的なシステムの特徴を整理します。
Comiru(コミル)
全国4,000教室以上に導入されている総合塾管理システムです。
入退室管理だけでなく、成績管理・請求管理・座席管理・コマ組み自動化・保護者向けアプリでのコミュニケーション・指導報告書作成まで、塾運営に必要な機能を一つのシステムに集約しています。
料金は非公開で要問い合わせですが、多機能な分コストは高くなり月額数万円になるケースがほとんどです。
生徒数100名以上の大規模塾・複数教室を運営している・業務の完全デジタル化を目指している教室に向いています。
保護者に専用アプリをインストールしてもらう形式のため、全員に使ってもらうまでのハードルが高く、インストールしない保護者への個別対応が発生するリスクがあります。
入退くん
全国1,100以上の施設で導入されている入退室管理システムです。
入退室管理に加えて、スタッフの勤怠管理・シフト管理・ゲスト訪問機能・体温管理・外部システム連携まで備えています。
QRコードとICカードの両方に対応しており、入退室時に写真を撮影して保護者のLINEへ通知を送る機能があります。
料金は60名まで月額3,300円の定額ですが、61名以上になると1名あたり55円の従量課金になります。
入退くん・LINE入退クラウドどちらもLINE通知にはMessaging APIを使うため、月200通を超えると5,500円のAPI費用が別途かかります。
セットアップ代行は1台あたり22,000円と交通費が別途かかります。
LINE入退クラウド
月額1,650円から利用できる入退室管理に特化したシステムです。
保護者が毎日使っているLINEで通知が届くため、専用アプリのインストールが不要で開封率が高くなります。
QRコードとICカードの両方に対応しており、入退室時の写真送信・複数保護者への同時通知・ポイント機能・入退室ログのCSV出力が標準機能として揃っています。
料金プランは30名まで月額1,650円・60名まで2,750円・500名まで3,300円の完全定額で、セットアップ代行は無料です。
入退くんと同様にMessaging APIを使うため、月200通を超えると5,500円のAPI費用が別途かかります。
WebPushプラン
LINEもアプリも不要で、スマホのブラウザ通知で保護者に入退室を知らせるシステムです。
Messaging APIを使わないため月の通知数がいくら増えてもAPI費用が一切発生せず、月額4,950円のみで運用できます。
保護者はURLをタップして通知を許可するだけで登録が完了し、LINEの友だち追加も専用アプリのインストールも不要です。
このように、塾の入退室管理は専用アプリ型より入退室通知に特化したシステムの方が、保護者への通知確実性・コスト・運用のシンプルさで優れています。
次は、アプリ型システムの具体的な問題点を確認します。
入退室管理アプリ型の3つの問題点
アプリ型の入退室管理システムには、インストール問題・開封率の低下・コスト負担という3つの問題があり、塾での運用では想定外のトラブルが発生しやすいです。
「機能が多い方を選んだが、使っているのは入退室通知だけ」という状況は、アプリ型を選んだ後に最もよく聞かれる声です。
インストールしてもらえない問題
「アプリを入れてください」と案内しても、スマホの容量が足りない・使い方がわからない・面倒くさいという理由で対応してもらえない保護者が一定数います。
アプリをインストールしていない保護者には入退室通知が届かないため、その保護者への個別対応が発生します。
OSのアップデートでアプリが動かなくなる・機種変更でアプリが引き継がれないといったトラブルが起きるたびに保護者への対応が必要になり、「なぜ通知が来ないのか」という問い合わせ対応は入退室システムを導入した本来の目的と真逆の作業です。
保護者がアプリを開かなくなる問題
入退室通知専用のアプリは、保護者にとって通知の中身が来る前からわかっています。
「どうせ入退室の連絡だろう」とわかりきっているため、そのうち通知を開かなくなります。
LINEのように日常的なコミュニケーションが発生するツールと異なり、入退室専用アプリは通知を受け取る以外の使い道がないため、インストールされたまま開かれない状態になりやすいです。
導入した意味がなくなる、という状況に陥りやすいのがアプリ型の最大の問題です。
コスト負担が大きい問題
アプリ型のシステムは機能が多い分、月額料金が高くなります。
Comiruは料金非公開ですが多機能な分コストは高く、入退くんは生徒数60名を超えると従量課金でコストが上がり続けます。
使わない機能に対して払い続けるコストが積み重なり、他のシステムとの差額が年間数万円から数十万円になることもあります。
このように、アプリ型の入退室管理システムにはインストール問題・開封率の低下・コスト負担という3つの問題があり、塾での運用では想定外のトラブルが発生しやすいです。
次は、塾の入退室管理に本当に必要な機能を整理します。
塾の入退室管理に必要な機能は何か
塾の入退室管理で日常的に使う機能は、入退室通知・写真付き通知・入退室ログ確認・生徒管理の4つで、それ以外の機能は実際にはほとんど使われていません。
使わない機能のために複雑な管理画面を覚え、スタッフへの引き継ぎに時間をかけることが本当に合理的かどうかを一度整理することが、適切なシステム選びの出発点になります。
実際に毎日使う機能
塾の日常運用で実際に毎日使う機能は以下の4つです。
- QRコードまたはICカードによる入退室の記録
- 保護者へのリアルタイム通知(写真付き)
- 複数保護者への同時通知
- 入退室ログの確認とCSV出力
この4つがあれば、保護者への安心提供という目的は完全に満たせます。
実際にはほぼ使わない機能
体温管理はコロナ禍に需要があった機能で、現在の塾で毎回生徒の体温を記録・管理している教室はほぼありません。
成績管理は別のシステムや紙で行っている教室が多く、入退室管理と一元化している塾は限られます。
勤怠管理もスタッフのタイムカードは別のツールや紙で管理している教室が多く、入退室システムに組み込んでいる塾は少数派です。
このように、塾の入退室管理で日常的に使う機能は4つに絞られ、それ以外の機能は実際にはほとんど使われていません。
次は、アプリ不要で使える入退室管理システムの選び方を確認します。
アプリ不要で使える入退室管理システムの選び方
専用アプリなしで保護者への入退室通知が完結するシステムとして、LINE入退クラウドとWebPushプランの2つがあり、どちらもアプリ型より低コストで確実に通知を届けられます。
保護者が日常的に使っているツールで通知が届く仕組みの方が、専用アプリより開封率が高く、インストールのトラブルも発生しません。
LINE入退クラウド
LINE入退クラウドは保護者が毎日使っているLINEで入退室通知を届けるシステムです。
保護者がLINE公式アカウントを友だち追加するだけで設定が完了し、専用アプリのインストールは一切不要です。
QRコードとICカードの両方に対応しており、入退室時の写真撮影・複数保護者への同時通知・ポイント機能・入退室ログのCSV出力が標準機能として揃っています。
料金は30名まで月額1,650円・60名まで2,750円・500名まで3,300円の完全定額で、セットアップ代行は無料です。
なおLINE通知にはMessaging APIを使うため、月200通を超えると5,500円のAPI費用が別途かかります。
WebPushプラン
WebPushプランはLINEもアプリも使わず、スマホのブラウザ通知で保護者に入退室を知らせるシステムです。
保護者はURLをタップして通知を許可するだけで登録が完了し、LINEの友だち追加も専用アプリのインストールも不要です。
Messaging APIを使わないためAPI費用が一切発生せず、月額4,950円のみで生徒数・通知数に関わらず運用できます。
4システムの料金比較
| 生徒数 | Comiru | 入退くん | LINE入退クラウド | WebPushプラン |
|---|---|---|---|---|
| 30名 | 要問合せ | 3,300円 | 1,650円 | 4,950円 |
| 60名 | 要問合せ | 3,300円 | 2,750円 | 4,950円 |
| 100名 | 要問合せ | 5,500円 | 3,300円 | 4,950円 |
| 200名 | 要問合せ | 11,000円 | 3,300円 | 4,950円 |
※入退くん・LINE入退クラウドはLINE通知にMessaging APIを使うため、月200通超で5,500円のAPI費用が別途かかります。
このように、専用アプリなしで保護者への入退室通知が完結するシステムとして、LINE入退クラウドとWebPushプランの2つがあり、どちらもアプリ型より低コストで確実に通知を届けられます。
どちらも30日間の無料体験が可能なので、実際に使って確認してから判断することができます。


