LINEで入退室通知ができるシステムを探している方は、どのシステムを選べばいいか迷っていませんか。
入退くんとLINE入退クラウドは、どちらもLINE通知に対応した入退室管理システムですが、設計思想や機能が大きく異なります。
多機能で様々な管理ができる入退くんと、入退室通知に特化したシンプルなLINE入退クラウド、どちらが自分の教室に合っているでしょうか。
この記事では、両システムを機能・価格・使いやすさの3軸で徹底比較し、それぞれどんな教室に向いているかを解説します。
入退くんとLINE入退クラウドの基本情報
まず、入退くんとLINE入退クラウドの両システムの基本的な特徴を理解しましょう。
入退くんの特徴
入退くんは、全国で1,100を超える施設に導入されている、多機能な入退室管理システムです。入退室通知だけでなく、勤怠管理、ゲスト機能、ポイント管理、体温管理、訪問管理など、幅広い機能を備えています。
生徒の入退室管理だけでなく、スタッフの出退勤管理も同じシステムで行えるため、一元管理したい教室に適しています。ICカードやQRコードでの打刻に対応し、写真付きのLINE通知も可能です。
多機能である分、管理画面のメニューは多岐にわたり、マニュアルも14の大項目に分かれています。セットアップ代行を利用する場合は、1台あたり22,000円とスタッフ交通費が別途かかります。
LINE入退クラウドの特徴
LINE入退クラウドは、入退室通知に特化したシンプルな設計のシステムです。「こどもが教室に着いたことを保護者のLINEに知らせる」という本質的な機能に絞り込んでいます。
勤怠管理や体温管理といった多機能は搭載していませんが、その分、管理画面がシンプルで誰でもすぐに使えます。セットアップも簡単で、自分でできますし、不安であれば無料でセットアップ代行も対応しています。
ICカード・QRコード方式に対応しております。ポイント機能も搭載しているため、入退室管理に必要な基本機能は揃っています。
同じLINE通知でも設計思想が異なる
両方ともLINE通知に対応していますが、入退くんは「多機能で様々な管理を一元化」、LINE入退クラウドは「入退室通知に特化してシンプルに」という、全く異なる設計思想で作られています。
私たちが10年間学習塾を運営してきた経験から言えば、どちらが優れているということではなく、教室のニーズによって最適な選択が変わります。
入退くんとLINE入退クラウドは、どちらもLINE通知対応ですが、多機能な入退くん、シンプルなLINE入退クラウドと設計思想が異なります。
では、具体的にどう違うのか、詳しく比較していきましょう。
機能・価格・使いやすさの3軸で徹底比較
両システムを、機能、価格、使いやすさの3つの観点から比較します。
| 項目 | 入退くん | LINE入退クラウド | 
|---|---|---|
| 料金 | ||
| 基本料金 | 月額3,300円(60名まで) | 月額1,650円(30名まで) 月額2,750円(60名まで) 月額3,300円(200名まで)  | 
| 60名超過時 | 1名あたり月額55円追加 | 月額3,300円で200名まで対応 | 
| セットアップ代行 | 22,000円/台 + 交通費 | 無料 | 
| ユーザー登録代行 | 3,300円/回(60名まで) | なし(自分で簡単に登録) | 
| カード印刷・送付 | 3,300円/回 + 送料 | QRコード方式のためカード不要 | 
| 初期費用 | 無料(代行除く) | 無料 | 
| 通知機能 | ||
| 入退室通知 | LINE・メール対応 | LINE専用 | 
| 写真付き通知 | 対応 | 対応 | 
| 機能 | ||
| 勤怠管理 | 対応 | 非対応 | 
| ゲスト機能 | 対応 | 非対応 | 
| 体温管理 | 対応 | 非対応 | 
| 訪問管理 | 対応 | 非対応 | 
| 混雑状況確認 | 対応 | 非対応 | 
| 外部連携 | 対応 | 非対応 | 
| ポイント機能 | 対応 | 対応 | 
| 使いやすさ | ||
| 管理画面 | 多機能で項目が多い | シンプルで迷わない | 
| マニュアル | 14の大項目 | 最小限 | 
| 設定の難易度 | 初期設定に時間がかかる | 5分で完了 | 
| 対応方式 | ||
| ICカード対応 | 対応 | 対応 | 
| QRコード対応 | 対応 | 対応 | 
| その他 | ||
| 無料トライアル | 30日間 | 30日間 | 
機能面の比較
入退くんは、入退室管理以外にも、勤怠管理、ゲスト機能、体温管理、訪問管理、混雑状況確認、外部連携など、多彩な機能を備えています。これらすべてが必要な教室にとっては、一つのシステムで完結できるメリットがあります。
LINE入退クラウドは、入退室通知とポイント機能に絞り込んでいます。勤怠管理は別のシステムで行っている、体温管理や訪問管理は必要ない、という教室にとっては、むしろシンプルで使いやすいシステムです。
価格面の比較
基本料金だけを見ると、60名までなら入退くんが月額3,300円、LINE入退クラウドが月額2,750円とそれほど差はありません。しかし、隠れたコストに注目する必要があります。
入退くんでセットアップ代行を利用すると、1台あたり22,000円とスタッフ交通費がかかります。遠方の場合、交通費だけで数万円になることもあります。ユーザー登録代行やカード印刷も、それぞれ3,300円/回の費用が発生します。
LINE入退クラウドは、セットアップ代行が無料です。生徒が増えても、200名まで月額3,300円で対応できるため、追加費用の心配がありません。
使いやすさの比較
入退くんの管理画面は、多機能である分、メニューが多岐にわたります。マニュアルも14の大項目に分かれており、使いこなすには時間がかかります。ITに慣れているスタッフであれば問題ありませんが、不慣れなスタッフだと最初は戸惑うこともあるでしょう。
LINE入退クラウドの管理画面は、「入退室管理」「生徒情報編集」「入退室ログ」など、必要最低限のメニューだけが配置されています。マニュアルを読まなくても、画面を見ただけで操作できる直感性があります。新人スタッフでも、初日から使えるシンプルさが特徴です。
両システムの違いは、機能の豊富さ vs シンプルさ、価格は基本料金以外の隠れたコストに注意、使いやすさは多機能な管理画面 vs 直感的な操作性という点にあります。
では、それぞれどんな教室に向いているのでしょうか。
どんな教室に向いている?
入退くんと入退クラウド、両システムの特徴を踏まえて、どんな教室に向いているかを整理します。
入退くんが向いている教室
入退くんは、以下のような教室に適しています。
勤怠管理も一緒に行いたい教室
スタッフの出退勤管理も同じシステムで行いたい場合、入退くんの勤怠管理機能は便利です。生徒とスタッフの管理を一元化できます。
ゲスト機能が必要な教室
体験授業の見学者を頻繁に受け入れる教室であれば、ゲスト機能を活用できるかもしれません。ただし、入塾しない可能性のある生徒をシステムに登録する手間が本当に必要か、慎重に検討する必要があります。
多機能を使いこなせるスタッフがいる教室
ITに慣れたスタッフがいて、多機能な管理画面を使いこなせる教室であれば、入退くんの豊富な機能を活用できます。
初期費用を気にしない教室
セットアップ代行(22,000円+交通費)や、ユーザー登録代行(3,300円/回)といった初期費用を気にしない教室であれば、入退くんは選択肢になります。
LINE入退クラウドが向いている教室
LINE入退クラウドは、以下のような教室に適しています。
入退室通知だけが目的の教室
勤怠管理は別のシステムで行っている、体温管理や訪問管理は必要ない、という教室には、シンプルなLINE入退クラウドが最適です。使わない機能のために複雑な操作を覚える必要がありません。
コストを抑えたい教室
セットアップ代行が無料、ユーザー登録も自分で簡単にできるため、初期費用を抑えられます。60名を超えても200名まで月額3,300円で対応できるため、生徒数が増えても追加費用の心配がありません。
シンプルな操作性を求める教室
新人スタッフでもすぐに使える、マニュアルを読まなくても操作できる、というシンプルさを求める教室には、LINE入退クラウドが向いています。
迷ったらシンプルなシステムから
どちらを選ぶか迷ったら、まずはシンプルなシステムから始めることをおすすめします。開業したばかりの教室や、初めて入退室システムを導入する教室であれば、LINE入退クラウドのようなシンプルなシステムの方が、導入のハードルが低く、運用もスムーズです。
多機能なシステムを導入して、結局使わない機能のために高いコストを払い続けるより、必要な機能だけに絞って低コストで始める方が現実的です。
入退くんは勤怠管理など多機能が必要な教室向け、LINE入退クラウドは入退室通知に特化し、シンプルさとコストパフォーマンスを求める教室向けです。
どちらも無料トライアルがあるため、実際に使ってみて判断することをおすすめします。

  
  
  
  
