塾講師の1日の流れは?バイト・正社員のスケジュールについて
塾講師塾講師として働くことを考えたとき、「実際に1日の流れはどのようになっているのか」が気になる人は多いのではないでしょうか。
授業をするだけのイメージを持ちやすいですが、実際には授業前の準備・授業後の報告書作成・保護者対応・教材作成など、授業以外の業務が多く存在します。
アルバイト講師と正社員では勤務時間・業務内容・生活リズムがまったく異なるため、自分がどちらの立場で働くかによっても過ごし方は変わります。
塾講師の1日の流れを正しく把握することで、自分のライフスタイルや目標に合った働き方を選ぶための判断ができるようになります。
塾講師の1日の流れは?
塾講師の1日の流れは、出勤が昼〜夕方・退勤が夜22時〜深夜という、一般的な仕事とは大きく異なるスケジュールが基本です。
学校が終わった小中高生が通ってくる時間帯に合わせるため、塾の授業は夕方〜夜間に集中しており、講師の勤務時間も自然と後ろにずれます。
バイト講師は授業コマの前後にのみ来塾する場合が多く、正社員は授業前から教材作成・会議・保護者対応などを含めた一日を過ごします。
教室長になると授業以外の経営業務が増え、授業が終わった後も閉室作業・報告書作成・翌日の準備があるため、退勤が深夜になるケースも珍しくありません。
このように、塾講師の1日の流れは、出勤が昼〜夕方・退勤が夜22時〜深夜という、一般的な仕事とは大きく異なるスケジュールが基本です。
次は、アルバイト塾講師の1日の流れを詳しく見ていきます。
アルバイト塾講師の1日の流れ
アルバイト塾講師の1日の流れは、授業開始の30〜60分前に来塾して準備を行い、担当コマの授業を終えたあと報告書を記入して退勤するというシンプルな構成です。
授業以外の業務は正社員と比べて少なく、大学や他のアルバイトとの両立がしやすいのがバイト講師の大きな特徴です。
個別指導バイト講師の典型的な1日
| 時間 | 業務内容 |
|---|---|
| 15:00 | 大学の授業終了・塾へ移動 |
| 16:00 | 来塾・授業準備(担当生徒のカリキュラム確認・教材確認) |
| 16:30 | 授業開始(1コマ目・90分) |
| 18:00 | 1コマ目終了・報告書記入・次のコマの準備 |
| 18:30 | 授業開始(2コマ目・90分) |
| 20:00 | 2コマ目終了・報告書記入・生徒の見送り |
| 20:30 | 退勤 |
個別指導の場合、授業前に担当生徒の前回の授業記録・理解度・今日進めるカリキュラムを確認しておくことが授業の質を左右します。
授業後の報告書(授業内容・生徒の様子・次回の課題)は、保護者への連絡や次回授業の準備に使われる重要な書類です。
丁寧に書くことで生徒の状況を正確に引き継ぐことができ、担当講師が変わっても指導の一貫性が保てます。
授業前にやること
来塾したら最初にすることは、担当生徒のファイル・カリキュラムシートの確認です。
「前回どこまで進んだか」「生徒がつまずいていた箇所はどこか」を把握した上で今日の授業の流れを組み立てます。
教材・問題集・プリントを用意し、授業で使う問題をあらかじめ解いて解答の流れを頭に入れておくことで、授業中に詰まることなくスムーズに説明できます。
授業中にやること
個別指導の授業では、前回の復習確認→今日のゴール設定→新しい内容の解説→演習→確認というサイクルを繰り返します。
授業時間のうち講師が話しているのは全体の3〜4割にとどめ、残りは生徒が自力で問題を解く演習時間として確保することが指導の基本です。
生徒が問題を解いている間は、ノートを確認しながら「どこでつまずいているか」を把握し、次の説明に活かします。
授業後にやること
授業が終わったら報告書に「今日やった内容・生徒の理解度・次回の課題」を記入します。
生徒を見送ったあと、次のコマの準備に移ります。
1日の最後のコマが終わったあとは、使用した教材の整理・ホワイトボードの消去・教室の簡単な片付けを行い退勤します。
このように、アルバイト塾講師の1日の流れは、授業開始の30〜60分前に来塾して準備を行い、担当コマの授業を終えたあと報告書を記入して退勤するというシンプルな構成です。
次は、正社員塾講師の1日の流れを見ていきます。
正社員塾講師の1日の流れ
正社員塾講師の1日の流れは、昼過ぎに出勤して授業前の時間を教材作成・会議・保護者対応に充て、夜の授業を終えて深夜に退勤するという長い1日が基本です。
バイト講師と最も大きく異なるのは、授業以外の業務量の多さと、退勤時間の遅さです。
正社員塾講師の典型的な1日
| 時間 | 業務内容 |
|---|---|
| 13:00 | 出勤 |
| 13:00〜15:00 | 教材作成・プリント作成・翌日の授業準備 |
| 15:00〜16:00 | 会議・ミーティング・先輩講師への相談 |
| 16:00〜17:00 | 授業準備・生徒情報の確認・保護者連絡 |
| 17:00〜19:00 | 小学生・中学生の授業(通常2〜3コマ) |
| 19:00〜21:30 | 中学生・高校生の授業 |
| 21:30〜22:30 | 報告書記入・翌日の準備・生徒情報の共有 |
| 22:30〜23:00 | 退勤 |
授業が終わった夜22時以降でも、生徒の状況共有・明日の授業準備・教室長への報告といった業務が残ることが多く、残業が常態化している塾は少なくありません。
授業以外の主な業務
正社員塾講師が授業以外に行う業務は多岐にわたります。
教材作成・プリント作成
担当する生徒・クラスに合わせた問題プリント・確認テスト・授業用スライドを作成します。
定期テスト前には「学校別の出題傾向に合わせたテスト対策プリント」を作るなど、準備の質が成績向上に直結するため、授業準備に時間をかける講師ほど生徒の成績が伸びやすくなります。
会議・研修
週1〜2回の教科会議・授業改善ミーティング・新人研修など、授業の質を高めるための社内会議が定期的にあります。
若手講師のうちは先輩から授業のフィードバックを受けたり、ロールプレイング研修に参加したりすることが多いです。
保護者対応・連絡
保護者から「子どもの成績が心配」「志望校について相談したい」という連絡が昼間に入ることがあり、折り返しの電話・面談の調整も正社員の仕事のひとつです。
定期的な保護者面談は1学期に2〜3回あることが多く、面談シーズンは授業後に夜遅くまで面談を続けることもあります。
このように、正社員塾講師の1日の流れは、昼過ぎに出勤して授業前の時間を教材作成・会議・保護者対応に充て、夜の授業を終えて深夜に退勤するという長い1日が基本です。
次は、教室長・管理職の1日の流れを見ていきます。
教室長・管理職の1日の流れ
教室長の1日の流れは、授業よりも集客・講師管理・保護者対応・経営数字の管理という業務が中心であり、正社員講師よりさらに退勤が遅くなりやすいです。
教室長になると「授業をする先生」から「教室を経営するマネージャー」へと役割が変わるため、1日の過ごし方が正社員講師とは根本的に異なります。
| 時間 | 業務内容 |
|---|---|
| 13:00 | 出勤・メール・留守電確認・問い合わせ対応 |
| 13:30 | 事務処理(給与計算・振替対応・請求書確認) |
| 14:30 | 教材発注・環境整備・講師シフト確認 |
| 15:30 | 講師へのブリーフィング・授業前ミーティング |
| 16:00 | 生徒来塾・入会面談・体験授業対応 |
| 18:00 | 保護者対応・電話連絡・成績確認 |
| 20:30 | 授業終了後の講師報告受け・フィードバック |
| 21:30 | 本部報告書作成・翌日の準備 |
| 22:30 | 閉室・退勤 |
教室長の最も重要な業務は「集客(入会面談・体験授業の受け入れ)」であり、問い合わせへの即日対応が入会率を左右します。
季節講習前のコマ組み(シフト調整)は最も複雑な作業で、100人規模の教室では10〜15時間かかることもあります。
このように、教室長の1日の流れは、授業よりも集客・講師管理・保護者対応・経営数字の管理という業務が中心であり、正社員講師よりさらに退勤が遅くなりやすいです。
次は、季節講習期間中の1日の流れを見ていきます。
季節講習期間中の1日の流れ
季節講習(夏期・冬期・春期)の期間中の1日の流れは、通常授業より大幅に授業コマ数が増え、朝から夜まで授業が続くケースがある最も過酷な期間です。
夏期講習中は通常の夕方〜夜の授業に加えて、午前・午後の授業コマが追加されるため、一日のスケジュールが前倒しで始まります。
夏期講習中の1日の流れ(例)
| 時間 | 業務内容 |
|---|---|
| 8:30 | 出勤・授業準備 |
| 9:00〜11:30 | 午前の授業(2コマ) |
| 11:30〜13:00 | 休憩・昼食・午後の授業準備 |
| 13:00〜15:30 | 午後の授業(2コマ) |
| 15:30〜16:00 | 休憩 |
| 16:00〜21:00 | 夕方〜夜の授業(通常時間帯) |
| 21:00〜22:00 | 報告書・片付け・退勤 |
バイト講師は担当コマのみ出勤するため全時間帯を担当するわけではありませんが、正社員・教室長は朝から夜まで拘束される日が続きます。
夏期講習は塾にとって年間売上の中で最も大きな時期でもあり、講師全員が普段より高い負荷をかけて働く期間です。
体力管理・睡眠確保・食事のタイミングを意識しないと、講習期間の後半に体調を崩すケースが毎年起きています。
このように、季節講習(夏期・冬期・春期)の期間中の1日の流れは、通常授業より大幅に授業コマ数が増え、朝から夜まで授業が続くケースがある最も過酷な期間です。
次は、塾講師の生活リズムの特徴と大学生活との両立について見ていきます。
塾講師の生活リズムの特徴と大学生活との両立
塾講師の生活リズムの最大の特徴は、出勤が昼過ぎ・退勤が深夜という一般社会とは逆のサイクルになることです。
この生活リズムを理解した上で、大学生活や他の活動との両立の仕方を計画することが重要です。
塾講師の生活リズムの特徴
睡眠時間は遅くなりやすく、深夜1〜2時就寝・起床は午前9〜10時という生活パターンになる正社員・教室長は多いです。
一方で、午前中が自由な時間になるため、大学の講義・自己研鑽・趣味の時間として活用できるという独特の利点もあります。
土曜日は授業がある塾が多く、週休2日が保証されているかどうかは塾によって異なります。
テスト前・講習期間は連日の出勤・残業が続くため、年間を通じてオンオフのメリハリが大きい職場です。
大学生がバイトとして両立する場合
大学の授業が多い曜日を避けてシフトを組めるため、週2〜3日から始めることができます。
個別指導塾のバイトは「担当コマだけ来て帰る」という働き方が基本なので、拘束時間が短く大学生活との両立がしやすいです。
ただしテスト期間・就活期間はシフトを減らす必要があるため、早めに職場に相談しておくことが重要です。
また、授業の準備時間は給与が発生しない(コマ給制)塾が多いため、授業前後の準備時間を含めた実質的な拘束時間を把握しておくことが重要です。
このように、塾講師の生活リズムの最大の特徴は、出勤が昼過ぎ・退勤が深夜という一般社会とは逆のサイクルになることです。
バイト・正社員・教室長という立場の違いによって1日の流れは大きく変わりますが、いずれにおいても「授業以外の業務が思いのほか多い」という点は共通しています。
自分の生活スタイルと照らし合わせてどの働き方が合うかを事前に把握しておくことが、塾講師として長く働き続けるための最善の準備です。


