塾講師の英語の教え方は?生徒に合わせた指導のコツについて
塾講師塾講師として英語を担当することになったとき、うまい教え方がわからないと悩む人は少なくありません。
得意だからといって、うまく教えられるとは限らず、指導の工夫がなければ生徒の成績はなかなか上がりません。
特に苦手な生徒への対応は、教える内容の選び方・説明の仕方・演習の量と順番まで、すべてに気を配る必要があります。
塾講師の英語の教え方を体系的に理解することで、苦手な生徒の成績を着実に上げるための授業を設計できるようになります。
塾講師の英語の教え方は?
塾講師の英語の教え方として最も重要なのは、「目標設定→内容の絞り込み→例文で確認→演習」という4ステップを毎回の授業で徹底することです。
英語の指導で失敗しやすいのは、教えたいことを詰め込みすぎて生徒の理解が追いつかなくなるパターンです。
「全部教えなければ」という意識より「今日これだけは理解させる」という意識のほうが、結果的に生徒の定着率を上げます。
英語が苦手な生徒ほど、1回の授業で教えることを絞り、説明と演習を短いスパンで繰り返すことが成績向上への最短ルートになります。
このように、塾講師の英語の教え方として最も重要なのは、「目標設定→内容の絞り込み→例文で確認→演習」という4ステップを毎回の授業で徹底することです。
次は、英語が苦手な生徒への教え方の基本原則を詳しく見ていきます。
英語が苦手な生徒への教え方の基本原則
英語が苦手な生徒への教え方の基本原則は、「何を・どこまで・どの順番で教えるか」を授業前に明確に決めておくことです。
準備なしに授業に臨むと、教える内容が散漫になり、生徒は何が重要なのかわからないまま時間が過ぎてしまいます。
目標を具体的に設定する
英語が苦手な生徒への教え方で最初にすべきことは、「今日の授業でできるようになること」を一つ決めることです。
「英語の苦手を克服したい」という漠然とした目標では、何を教えるべきかが絞れません。
「今日は現在完了の継続用法の文を自力で作れるようになる」というレベルまで具体化することで、講師も生徒も何をすべきかが明確になります。
目標が具体的であれば、授業終了時に「今日はできた」という達成感が生まれ、次の授業へのモチベーションにつながります。
教える内容を絞り込む
英語が苦手な生徒に教科書の内容をすべて教えようとすると、どれも理解できないまま授業が終わります。
1回の授業で教えるポイントは2〜3個が限界で、それ以上詰め込むと生徒の頭に何も残りません。
たとえば「現在完了」を教える場合、「継続・経験・完了」の3用法を一度に全部教えるのではなく、「継続用法だけに絞る→例文→演習」という流れで1授業を完結させる判断が重要です。
「今日教えなくてもいい内容」を意識的に省くことが、英語が苦手な生徒への正しい教え方の核心です。
文法用語は最低限教える
英語が苦手な生徒に文法用語を教えるべきかどうか迷う講師は多いですが、最低限の用語は教える必要があります。
テストで文法用語そのものが問われることは少ないですが、教科書や問題集に書かれている用語を知らなければ、生徒が自力で学習できなくなります。
「不定詞の名詞的用法」「関係代名詞の目的格」など、生徒が自分で問題集を読んで理解できるレベルの用語は授業中に説明しておきましょう。
用語の意味を丸暗記させるのではなく、「この言葉が出てきたらこういう形が来る」という使われ方と一緒に教えることが定着につながります。
必ず具体的な例文で確認する
文法のルールだけを言葉で説明しても、英語が苦手な生徒には伝わりません。
説明をしたあとは必ず具体的な例文を示し、「このルールがこの文のここに当てはまっている」という形で視覚的に確認させることが重要です。
現在時制・過去時制・現在完了を並べて比較する・肯定文と否定文・疑問文を並べて示すなど、ビフォー・アフターが見える形で例文を使うと生徒の理解が格段に深まります。
例文は教科書のものをそのまま使うだけでなく、生徒の名前や身近な出来事を組み込んだオリジナルの例文にすることで興味と記憶への定着を高めることができます。
説明したらすぐに演習する
説明が終わったらすぐに問題演習を行うことが、英語が苦手な生徒への教え方で最も重要なステップのひとつです。
説明だけが続く授業では生徒が受け身になり、理解したつもりで終わってしまいます。
「説明→演習→確認→次の説明」という短いサイクルで進めることで、生徒が「できた」という実感を積み重ねながら授業を進められます。
演習問題は1〜2問から始め、正解できたら次のステップに進む・詰まったらその場で解説に戻るという柔軟な対応が個別指導での英語の教え方のポイントです。
1冊の問題集を繰り返させる
英語が苦手な生徒に対して、いろいろな問題集を次々と与えることは逆効果になることが多いです。
1冊の問題集を3〜4回繰り返させることで、解き方のパターンが定着し、自力で解ける問題が確実に増えていきます。
「同じ問題だから答えを覚えてしまっている」という状況になっても、「なぜその答えになるのか」を説明させることで本当に理解しているかどうかを確認できます。
問題集を繰り返すサイクルを授業内で管理することが、塾講師としての重要な役割のひとつです。
このように、英語が苦手な生徒への教え方の基本原則は、「何を・どこまで・どの順番で教えるか」を授業前に明確に決めておくことです。
次は、中学生への英語の教え方を見ていきます。
中学生への英語の教え方
中学生への英語の教え方は、文法の基礎・長文読解・英単語の3つの柱を学年に合わせてバランスよく指導することが基本です。
中学英語は積み上げ型の科目であるため、どこかに抜けが生じると高学年の内容が理解できなくなります。
文法の教え方
中学英語の文法指導では「理解→暗記→演習」の順番を守ることが重要です。
ルールを暗記させる前に、「なぜそうなるのか」という理由を例文で理解させることで、応用問題にも対応できる力が育ちます。
be動詞・一般動詞の区別・三単現のs・過去形・進行形・助動詞・不定詞・動名詞・比較・関係代名詞・現在完了という中学文法の流れは、前の単元の理解が次の単元の土台になります。
「わからない」と言ってきた生徒には、その単元の前の単元まで戻って確認することが、中学英語の文法指導で最も効果的な対処法です。
長文読解の教え方
中学生への英語長文読解の指導では、「全部を完璧に訳そうとしない」という意識を生徒に持たせることがスタートラインです。
長文が苦手な生徒の多くは、知らない単語が出てくるたびに止まってしまい、全体の意味が把握できなくなります。
「知らない単語は前後の文脈から意味を推測する」「段落ごとに何について書かれているかを把握する」「設問を先に読んで何を探すかを決めてから本文を読む」という3つの習慣を身につけさせることが長文読解の指導の核心です。
音読を授業に取り入れることで、文の構造への慣れと速読力が同時に育ちます。
英単語の覚えさせ方
中学英語で必要な英単語は約1800〜2500語とされており、単語力が英語全体の成績を左右します。
「書いて覚える」という方法だけでは非効率で、「見て発音する→意味を確認する→隠して思い出す→書いて確認する」というサイクルが定着率を高めます。
授業の冒頭5分間を単語テストの時間に充てることで、継続的な単語学習の習慣が自然に身につきます。
覚えた単語を例文の中で使わせることで、単語単体の暗記より記憶への定着が深くなります。
このように、中学生への英語の教え方は、文法の基礎・長文読解・英単語の3つの柱を学年に合わせてバランスよく指導することが基本です。
次は、高校生への英語の教え方を見ていきます。
高校生への英語の教え方
高校生への英語の教え方は、入試・定期テスト・英検という目標に合わせて優先順位を変えながら、長文読解と英作文を中心に指導することが基本です。
中学英語との最大の違いは、語彙量・文章の複雑さ・問題形式の多様さであり、これらに対応した指導設計が必要です。
大学受験英語の特徴と指導の方針
大学受験英語の中心は長文読解であり、共通テスト・一般入試ともに長文問題の配点が全体の70〜80%を占めます。
読む速度と正確な内容理解の両立が求められるため、精読と速読を組み合わせた指導が重要です。
精読では「なぜこの訳になるのか」という文法的根拠を説明させる練習を、速読では時間を計った長文演習を取り入れることで、本番に近い条件での読解力が育ちます。
志望校の過去問を早い段階から分析し、出題形式・語彙レベル・問題のパターンに合わせた対策を組み立てることが高校生の英語指導の基本的な方針です。
長文読解・英作文の指導法
高校生の長文読解指導では、段落ごとの要旨把握・論理の流れの理解・設問と本文の対応関係の確認という3段階で指導するのが効果的です。
英作文(和文英訳・自由英作文)は、「シンプルな文で確実に書く」という意識を最初に徹底させることが重要です。
難しい表現を使おうとして文法ミスをするより、中学レベルの文法を正確に使った短い文のほうが得点になります。
「書いた英文を自分で日本語に訳し直して意味が通るか確認させる」という自己チェックの習慣を身につけさせることで、英作文の精度が上がります。
このように、高校生への英語の教え方は、入試・定期テスト・英検という目標に合わせて優先順位を変えながら、長文読解と英作文を中心に指導することが基本です。
次は、英語の授業でやってはいけないことを整理します。
英語の授業でやってはいけないこと
塾講師が英語の授業でやってはいけないことは、説明だけで終わり生徒が自力で問題を解く時間を取らないことです。
授業時間のほとんどを講師の説明に使ってしまうと、生徒は「わかった気」になるだけで実際には解けないという状態になります。
一方的に説明し続ける
「説明が長い・演習が短い」という授業構成は、英語指導の最も典型的な失敗パターンです。
生徒が問題を解く時間がなければ、「理解した」という確認ができないまま授業が終わります。
説明は最小限にとどめ、生徒が手を動かす時間を全体の50〜60%確保することが、効果的な英語の授業の基本です。
「わかった?」と聞いて終わりにする
「わかった?」という確認は意味をなしません。
英語が苦手な生徒は「わかっていなくても」わかったと答えてしまうケースが多く、本当の理解度は問題を解かせてみなければわかりません。
「じゃあこの問題をやってみて」という実際の演習で確認することが、唯一の正確な理解度チェックの方法です。
難しい問題ばかり与える
生徒のレベルより難しい問題ばかり与えると、失敗体験が積み重なり英語への苦手意識がさらに強くなります。
「解けるレベルの問題で成功体験を積ませる→少し難しい問題に挑戦させる」という段階的なアプローチが、英語が苦手な生徒の自信を育てる正しい順序です。
このように、塾講師が英語の授業でやってはいけないことは、説明だけで終わり生徒が自力で問題を解く時間を取らないことです。
次は、英語が苦手な生徒のモチベーションを上げる方法を見ていきます。
英語が苦手な生徒のモチベーションを上げる方法
英語が苦手な生徒のモチベーションを上げるために最も効果があるのは、小さな成功体験を意図的に積み重ねることです。
「英語は苦手」という意識を持っている生徒は、失敗への恐怖心が学習意欲を下げている状態にあります。
結果ではなくプロセスを褒める
「正解した」という結果だけでなく、「前回間違えた問題を今回は解けた」「最後まで諦めずに考えた」というプロセスを具体的に褒めることが、モチベーション維持に効果的です。
「よくできたね」という曖昧な褒め言葉より、「先週は現在完了が全然わからなかったのに、今日は自分で文が作れるようになったね」という具体的なフィードバックが生徒の自信につながります。
苦手の原因を一緒に探す
「英語が全体的に苦手」という生徒の多くは、特定の単元・スキルに抜けがあるだけで、その穴を埋めれば一気に理解が進むケースがほとんどです。
「be動詞と一般動詞の区別がついていない」「三単現のsを忘れる」「過去形の不規則変化が覚えられていない」など、具体的な原因を特定して「ここだけ直せば解けるようになる」と伝えることで、生徒の「自分にもできる」という意識が生まれます。
英語を使う場面を具体的にイメージさせる
「なぜ英語を学ぶのか」という動機づけが薄い生徒に、英語が将来どう役立つかを具体的にイメージさせることが学習意欲を高めます。
「海外旅行で話せる」「英語の映画を字幕なしで見られる」「英語のゲームや動画が楽しめる」という身近なゴールと英語学習をつなげることで、抽象的だった「英語を頑張る理由」が具体的になります。
このように、英語が苦手な生徒のモチベーションを上げるために最も効果があるのは、小さな成功体験を意図的に積み重ねることです。
英語の教え方は「正しく教える技術」だけでなく、「生徒が自分でやろうと思える環境を作る力」の両方が必要であり、この2つを組み合わせることが塾講師としての英語指導の本質です。


