学習塾や習い事教室などのスクールにおいて、入退室管理システムを検討する際、生徒のモチベーション向上につながるポイント機能について気になる方も多いでしょう。
その中でも、「入退くん」のポイント機能についてご紹介いたします。
入退くんのポイント機能は、入退室時や学習成果に応じてポイントを付与できる仕組みで、生徒の継続的な通塾を促す効果的なものです。
本記事では、入退くんのポイント機能の詳細から他社システムとの比較まで、導入検討に必要な情報を包括的に解説します。
入退くんのポイント機能の仕組みと特徴
入退くんのポイント機能は、生徒のモチベーションアップを目的として、入退室時やテスト結果などに応じて自動または手動でポイントを付与できます。
入退くんのポイント機能は生徒のモチベーションアップ等々に使用できる機能で、入退室時や、テストで結果を残した際などにポイントを付与することができます。ただし、この機能は組織によって使用できない場合があります。
ポイントの種類
- 入退室ポイント
- 入退室時に自動的に付与されるポイント
- 入室時または退出時のタイミングを選択可能
- 滞在時間に応じた段階的なポイント設定が可能
- 特別ポイント
- 教室長が生徒個別に付与できるポイント
- テスト結果や特別な成果への報酬として活用
- 複数生徒への一括付与も可能
ポイント付与のタイミング・条件
- 入室時の設定:1日1回まで、または制限なしから選択
- 退出時の設定:滞在時間に応じた段階的ポイント付与が可能
- 特別ポイント:任意のタイミングで教室長が手動付与
生徒の入退室にポイントを付与することができ、付与するポイント数の設定や、滞在時間に応じたポイント設定、特別ポイントの付与など、柔軟に利用できます。
入退くんのポイント機能は2種類のポイントシステムで、自動付与と手動付与を組み合わせた柔軟な運用が可能です。
では、実際の設定方法と運用について詳しく見ていきましょう。
入退くんポイント機能の設定と運用方法
入退くんのポイント機能は、管理画面から詳細な設定が可能で、教室の運営方針に合わせて柔軟にカスタマイズできます。
管理画面でのポイント設定手順
- 基本設定アクセス
- メニュー内の「教室情報確認」をクリック
- 下部の「入退室ポイント」ボタンをクリック
- ※組織によってポイント機能が制限されている場合、このボタンは表示されません
- 入退室ポイント設定
- ポイント付与タイミングから、ポイントが付与されるタイミングを選択
- 選択すると画面が切り替わり、入退室ポイントの詳細な設定が可能
入室時ポイントの設定
- 付与制限:「1日1回まで」で同日2度目以降の入室でのポイント付与をしない設定、「制限なし」で全ての入室でポイント付与
- ポイント数:1以上の半角数字で付与ポイントを設定
退出時ポイントの詳細設定
- 滞在時間連動:付与するポイントとポイント付与に必要な滞在時間(入室から退出までの時間)を設定
- 段階的設定:複数の滞在時間設定が可能
- 例:0〜29分滞在→1ポイント、30〜59分滞在→2ポイント、60分以上滞在→3ポイント
- 設定追加:「必要滞在時間と付与ポイント追加」ボタンで設定を増やすことが可能
特別ポイントの付与方法
- 対象選択:ポイントを付与したい生徒にチェックを入れる
- 詳細設定:日付・付与するポイント数・コメント(任意)を記載
- 一括付与:「特別ポイントを付与する」をクリックで複数生徒に同時付与
入退くんのポイント設定は非常に詳細で、教室の運営方針に合わせた細かなカスタマイズが可能です。
このような柔軟なポイント機能は、教室運営にどのようなメリットをもたらすのでしょうか。
ポイント機能を活用した教室運営のメリット
ポイント機能の導入は、生徒のモチベーション向上だけでなく、継続的な通塾促進や保護者満足度の向上にも大きく貢献します。
生徒のモチベーション向上効果
- 達成感の提供:入退室や滞在時間でポイントが貯まることで達成感を実感
- 継続的な動機づけ:毎回の通塾がポイント獲得につながり、継続的な動機を維持
- 競争意識の醸成:生徒間でのポイント比較により、健全な競争意識が生まれる
- 学習成果の可視化:テスト結果などへの特別ポイントで学習成果を可視化
継続通塾率の改善
- 通塾習慣の定着:ポイント獲得を目的とした規則的な通塾習慣の形成
- 長時間滞在の促進:滞在時間に応じたポイント設定で自習時間の延長効果
- 欠席率の減少:ポイントを逃したくない心理により欠席率が減少(自習通塾の増加)
- 退塾防止効果:ポイント制度による教室への愛着形成
保護者満足度への影響
- 成長の可視化:ポイント獲得状況でこどもの通塾頻度や学習態度を把握
- 教室への信頼:工夫された制度により教室の教育方針への信頼が向上
- コミュニケーション促進:ポイントをきっかけとした親子間のコミュニケーション増加
- 投資効果の実感:目に見える成果により月謝に対する納得感が向上
入退くんのポイント機能は生徒のモチベーションアップに使用でき、入退室時や、テストで結果を残した際などにポイントを付与できるため、多角的な教室運営の改善につながります。
ポイント機能は単なる付加機能ではなく、教室運営の質を向上させる重要なツールとして活用できます。
では、他社システムのポイント機能と比較してみましょう。
他社ポイント機能との比較:LINE入退クラウドの場合
LINE入退クラウドにもポイント機能が実装されており、ポイント管理を提供しています。
LINE入退クラウドにおいても、従来の入退室管理機能に加えて、生徒のモチベーション向上を目的としたポイント機能を新たに実装しております。
実際に導入・活用している個別指導塾からは、生徒の自習室の活用状況が大幅に改善したとの報告をいただいております。
ただし、LINE入退クラウドのこの機能は、入退くんと同様に入退室時のポイント付与が可能ですが、よりシンプルで直感的な設定を重視した設計となっています。
機能比較表
項目 | 入退くん | LINE入退クラウド |
---|---|---|
ポイント種類 | 入退室ポイント・特別ポイント | 入退室ポイント・特別ポイント |
滞在時間連動 | 詳細な段階設定可能 | シンプルな設定 |
設定の複雑さ | 詳細設定可能 | 直感的・簡単 |
一括付与 | 対応 | 非対応 |
付与制限 | 1日1回/制限なし選択 | 基本設定で対応 |
管理画面 | 高機能・詳細 | シンプル・使いやすい |
入退くんとの機能差
- 設定の詳細度:入退くんは滞在時間の段階的設定など、より詳細な設定が可能
- 運用の簡単さ:LINE入退クラウドはシンプルな設定で運用負荷を軽減
- カスタマイズ性:入退くんは豊富なカスタマイズオプションを提供
- 導入・設定:LINE入退クラウドは初期設定がより簡単
設定・運用の違い
- 入退くん:多機能で詳細な設定が可能だが、設定に時間と理解が必要
- LINE入退クラウド:必要十分な機能をシンプルに提供し、設定・運用が簡単
ポイント機能の比較では、入退くんは詳細な設定が可能で高機能、LINE入退クラウドはシンプルで使いやすいという違いがあります。
では、どちらを選ぶべきなのでしょうか。
ポイント機能重視でシステムを選ぶポイント
ポイント機能を重視してシステムを選ぶ際は、機能の充実度だけでなく、設定・運用の簡単さや教室の運営スタイルとの適合性を総合的に判断することが重要です。
機能の充実度比較
入退くんのメリット
- 滞在時間に応じた段階的ポイント設定
- 詳細なカスタマイズオプション
- 組織ごとの機能制限対応
- 豊富な運用実績(全国1,100以上の施設)
LINE入退クラウドのメリット
- シンプルで直感的な設定
- 新機能として最新の設計思想を採用
- 低コストでの利用が可能(月額1,650円〜)
- 設定・運用の負荷が軽い
設定の簡単さ
- 入退くん:高機能だが設定に時間と理解が必要、設定代行サービス(22,000円)も利用可能
- LINE入退クラウド:複雑なインストールや設定は不要で、管理画面にログインして必要な情報を入力すればご利用開始可能
教室タイプ別の推奨
入退くんが適している教室
- 詳細なポイント設定を活用したい大規模教室
- 既存の入退くんユーザーで機能拡張を検討
- スタッフリソースに余裕があり、設定・運用を丁寧に行える教室
- 多機能なシステムを求める教室
LINE入退クラウドが適している教室
- シンプルなポイント機能で十分な小〜中規模教室
- 設定・運用の手間を最小限に抑えたい教室
- コストを重視する教室(月額1,650円〜3,300円)
- 新規導入でシンプルなシステムを求める教室
選択のポイント
- 教室規模:大規模なら入退くん、小〜中規模ならLINE入退クラウド
- 予算:高機能重視なら入退くん、コスト重視ならLINE入退クラウド
- 運用体制:設定に時間をかけられるなら入退くん、簡単運用ならLINE入退クラウド
- 機能要件:詳細設定が必要なら入退くん、シンプルで十分ならLINE入退クラウド
ポイント機能重視でのシステム選択は、機能の豊富さと運用の簡単さのバランスを教室の状況に合わせて判断することが重要です。
どちらのシステムも30日間の無料トライアルを提供しているため、実際にポイント機能を試用してから決定することをおすすめします。教室の運営方針と生徒のニーズに最も適したシステムを選択することで、ポイント機能を最大限に活用した効果的な教室運営が実現できるでしょう。