学習塾や習い事教室で入退室管理システムを導入したいと考えたとき、多くの方が「入退くん」という名前を耳にするのではないでしょうか。
入退くんとは全国1,100以上の教室で導入されている人気の入退室管理システムです。
ネット広告やテレビCMもやっているので入退室システムとして知っている方も多いかと思います。
しかし、実は入退くんと同等の機能をより安価に、そして簡単に導入できる代替手段が存在します。
入退くんの基本機能と特徴
入退くんは、学習塾・スクール向けに開発された入退室管理システムで、生徒の安全管理と保護者への安心提供を目的としています。
入退くんは学習塾・個別指導教室向けの入退室管理システムで、ユーザーを登録してQRコードを端末にかざして入退室を記録します。入退室時刻と顔写真を生徒の保護者や従業員、経営者などに通知する機能があります。
主な機能として以下が挙げられます:
- 入退室通知機能:生徒の入退室があるたびに保護者が設定したメールアドレスやLINEで自動的に通知
- 写真付き通知:こどもの入退出状況が写真付きで保護者に送信されるため安心
- 勤怠管理機能:有給や遅刻、早退、直行直帰などの申請機能があり、職員の勤怠管理にも役立ちます
- 複数教室対応:複数拠点の一元管理が可能
全国の塾で広く導入されており、すでに国内の塾の30%を占める大手の学習塾5社は導入済みで、入退くんのユーザー数は25万人以上にも及び、導入教室はなんと1,100校にも上ります。
このように入退くんは多機能で信頼性の高いシステムですが、その分コストも相応にかかります。
次は入退くんの料金体系について詳しく見ていきましょう。
入退くんの料金体系と導入コスト
入退くんの料金体系は基本利用料月額3,300円からスタートし、生徒数に応じて追加料金が発生する仕組みです。
基本利用料は月額3,300円(税込)で、生徒60名までは基本料金内で利用可能です。61名以降は1名あたり月額55円(税込)の追加料金が発生します。 初期費用は無料で、30日間の無料トライアルが利用できます。
具体的な料金例:
- 60名まで:月額3,300円(税込)
- 80名の場合:月額3,300円 + (20名×55円) = 4,400円(税込)
- 120名の場合:月額3,300円 + (60名×55円) = 6,600円(税込)
また、セットアップをスタッフが代行する場合は22,000円(1台あたり)+スタッフ交通費が別途必要になる場合があります。
入退くんは生徒一人当たり月額55円という業界屈指の低コストで導入が可能とされていますが、基本料金3,300円は小規模教室にとっては負担となることもあります。
入退くんの料金体系は明確で、多くの教室で実績がありますが、小規模教室や初期費用を抑えたい教室には負担が大きいのが現実です。
では導入・設定の簡単さについてはどうでしょうか。
入退くんの導入・設定の複雑さ
入退くんの導入は比較的簡単とされていますが、初期設定や運用開始には一定の手順と時間が必要です。
既に利用しているタブレットやカメラ付きPCを認証端末に利用することができ、認証用のQRコードも管理画面からすぐ発行できるので、初期導入費を極限まで抑えられます。
入退くんの導入の流れ
- 申込み・契約手続き
- システム設定:管理画面での基本情報入力
- 端末準備:タブレットやPCの準備・設定
- 生徒登録:生徒情報の一括登録
- 保護者連携設定:通知先の設定
- 動作テスト:システムの動作確認
このアプリをお使いいただくには「入退くん」へのお申込みが必要で、まずは1ヶ月無料トライアルのお申込みが必要となります。
また、お客様の公式アカウントの設定を代行することも可能で、セットアップ代行の場合は22,000円(1台あたり)+スタッフ交通費がかかります。
入退くんは導入しやすいシステムですが、設定の代行を依頼すると追加費用が発生し、自分で行う場合も一定の時間と手間が必要です。
では、これらの課題を解決する代替案について見ていきましょう。
より安価で簡単な代替案:LINE入退クラウド
LINE入退クラウドは、入退くんと同等の機能をより低価格で、かつ簡単に導入できる入退室管理システムです。
LINE入退クラウドは業界最安級の月額1,650円(税込)から利用できる、学習塾・スクール・各種習いごと教室向けLINE入退室管理・通知システムです。
LINE入退クラウドの特徴
- 業界最安級料金:ライトプラン(生徒30名まで)1,650円(税込)/月、スタンダードプラン(生徒60名まで)2,750円(税込)/月、プレミアムプラン(生徒200名まで)3,300円(税込)/月
- 簡単導入:複雑なインストールや設定は不要で、お申込みをいただいたら、LINE入退クラウドへのログイン情報をお送りし、管理画面にログインして必要な情報を入力すればご利用を開始できます
- LINE通知:多くの保護者が日常的に使用しているLINEを活用するため、通知が確実に届き、見逃されにくい点が大きな強みです。メールよりも反応が早く、安心感にもつながります
- 多様な認証方式:ICカード・QRコードのいずれを使用することも可能で、QRコードの場合は、QRコード読み取り時のお子様の写真をLINEに送信することも可能
LINE入退クラウドは生徒数によっては入退くんの約半分の料金で利用でき、より簡単に導入できる代替アプリです。
具体的にどの程度の違いがあるのか、比較表で確認してみましょう。
【比較表】入退くん vs LINE入退クラウド
機能面・料金面での具体的な比較を行うと、目的によっていずれが良いか明確になります。
項目 | 入退くん | LINE入退クラウド |
---|---|---|
基本月額料金 | 3,300円(60名まで) | 1,650円〜3,300円 |
小規模教室(30名) | 3,300円 | 1,650円 |
中規模教室(60名) | 3,300円 | 2,750円 |
大規模教室(200名) | 6,600円〜 | 3,300円 |
初期費用 | 無料(設定代行は有料) | 無料 |
通知方法 | メール・LINE | LINE専用 |
写真通知 | あり | あり(QRコード時) |
認証方式 | ICカード・QRコード | ICカード・QRコード |
導入の簡単さ | 普通(設定に時間要) | 簡単(設定最小限) |
勤怠管理機能 | あり | 入退室管理特化 |
無料体験 | 30日間 | 30日間 |
LINE入退クラウドは、最大200名まで利用しても月額3,300円(税込)と非常にリーズナブルで、小規模教室ならスタンダードプラン(月額2,750円)で十分なケースも多く、無駄なコストをかけずに運用できます。
比較表からも分かる通り、特に小規模〜中規模教室においてLINE入退クラウドのコストにおいてはメリットが顕著です。
では、どのような教室がどちらのシステムを選ぶべきなのでしょうか。
どちらを選ぶべき?教室タイプ別の推奨
教室の規模や重視する機能によって、最適なシステムは変わってきます。
入退くんがおすすめの教室
- 従業員の勤怠管理も一元化したい教室
- 複数拠点を一元管理したい教室、勤怠管理機能などもまとめて使いたい場合
- 既に月額3,300円以上の予算を確保している教室
- 多機能なシステムを求める大規模教室
LINE入退クラウドがおすすめの教室
- コストを抑えつつも通知機能を充実させたい小〜中規模教室、導入や運用の手間をなるべく少なくしたい施設
- 生徒数200名以下の教室
- LINEでの通知を重視する教室
- 初期導入コストを最小限に抑えたい教室
重視すべき選択ポイント:
- 予算: 月額1,650円から利用したいか、3,300円でも問題ないか
- 生徒数: 30名、60名、200名のどの範囲に該当するか
- 機能: 入退室管理のみで十分か、勤怠管理も必要か
- 導入の手軽さ: すぐに始めたいか、時間をかけて設定してもよいか
- 通知方法: LINE通知で十分か、メール通知も必要か
入退室管理システムは、それぞれに強みがあり、教室や施設のニーズに応じて選ぶことが重要です。「入退くん」は多機能で本格的な管理を求める施設に適しており、「LINE入退クラウド」はコスト・導入のしやすさ・LINE通知の手軽さを求める施設にぴったりです。
教室の現状と将来的な展望を考慮して、最適なシステムを選択することが重要です。
まずは無料トライアルを利用して、実際の使い勝手を確認してみるのもおすすめです。 どちらのシステムも30日間の無料体験を提供しているため、実際に導入前に機能や使い勝手を確認できる点は大きなメリットといえるでしょう。